九月二十六日
百六十四回目はココア味。
少し肌寒い時はホットココアが美味いねぇ~
フゥーフゥー、クピクピとココアを楽しむ妖精です。
そろそろ炬燵さんに掛け布団を乗せる時期も近づいて来たな!
えっ? まだ早い?
……良いんだよ。我慢しなくて。朝と夜の肌寒さを炬燵さんと寄り添って過ごしたい!
ぬくぬく暖かい炬燵さんで寝落ちしたい!
だってさぁ~気持ちイイヨネ? 炬燵寝落ち。
「ちょっと、何言ってるの妖精さん? まだ私に頼ってる癖に!」
「扇風機のフウさんっ!」
「炬燵と扇風機の共同生活なんてありえないわ。どちらか……いえ、私を選びなさい!」
「一緒じゃ駄目なんですか? 朝や夜は炬燵さん。日中はフウさんでいいじゃないですか?」
「駄目よ!」
「どうして?」
「コンセントの差し口が足りないから……」
「待機電力とか、もったいないから抜いてもいいんじゃ……」
「嫌よ! そのまま放置して蔵に入れる気ね! そうしたらもう逢えないわ! そんな事される位なら、夜中に強風で一晩中吹き付けて風邪を引かせるわ!」
「うわぁ……嫌だなぁ~」
「そんなに炬燵が大事なの? 私じゃ駄目なの?」
「やれやれ、見苦しいですね。フウさん。妖精さんは“炬燵妖精族”、僕の物ですよ。諦めてください」
「炬燵っ! アナタは引っ込んでなさい! 私は妖精さんと話しているの!」
「もう、アナタは用済みなんですよ。大人しく蔵に入ってください。後の事は僕に任せて……」
「フウさんに襲い掛かる炬燵さんの陰謀。フウさんはどうなってしまうのか? そして、ご主人はどちらを選ぶのか!」
「……睡魔さん、変なナレーション入れなくていいです。二人を止めてください」
「了解、ご主人。……広域強制睡眠魔法発動!」
「えっ? 睡魔さ……ZZzz」
「妖精さん、僕も……ZZzz」
「あっ?! 睡魔さん! なんで私ま……ZZZzz」
それでは、また、明日。




