七月二十八日
百四回目は晴れだった。
やっと久しぶりに青空を見たのに『雨の後はムワッとした暑さが来るから嫌なんだよね〜』なんて折角の青空に文句を言うワガママ妖精。月草イナエです。
まあ、基本的に、春とか秋。冬の初めのちょっと涼しい気候が好きな男に夏の暑さと紫外線はお肌の敵よ!
日焼けしても赤くなって小麦色になりませんから!
腕とか顔は多少日焼けしているが、夏でも長袖の服で仕事しているので、脱いだら色白ボディが姿を現すよ。
日焼けした肌は筋肉がある程度あると、肌の濃淡で筋肉質に見えるけど、色白ボディは鍛え上げないと、日焼けした肌と同じ様に見えないのだ。
……まあ、そんなに鍛えてねーし。
背中にあるちょっとプニプニを何とかしたい!
意外と腹周りは一度脂肪が居座ると中々帰ってくれない。ぶぶ漬けを出しても帰らない困った奴だ。
深夜のテレビショッピングによくやる低周波で腹筋ピクピク。あら、腹筋割れちゃった! 一万円でもう一つ! をちょっと欲しくなった……
効くのかな? どうにもあの『お客様の個人的感想や個人によって差があります』と表示されるテロップが毎回胡散臭いから手を出さないのだ。
同じアピールでも夏のホラーの予告は結構興味を惹かれる。参加者一覧を見ながら予告を読んでポコポコとブクマを幾つか押しているけど、肝心の執筆が進んでないな!
後、十日で何とか書き上げよう。
童話の時もそうだったが、自分にプレッシャーを掛けるのだよ。人事を尽くして天命を待つ……余り人事を尽くした訳ではないな……寧ろ、これから尽くさねば書き上がらない。
迫り来る開催日。近づく締め切り。高鳴る鼓動……怖い話よりドキドキを感じる。
「コレは故意……?」
「……グフッ! 妖精さん……なんで僕に包丁刺してるんですか?」
……殺人……殺炬燵事件発生だな。今なら新たなる世界に目覚めそうだ。
それでは、また、明日。




