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空人は気ままに世界を歩む  作者: しんた
第十章 人ならざるもの
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窮地に

 お世辞にも綺麗とは言えない衣服を纏う大人たちが一箇所に集まっていた。

 粗末な小屋のようにも見えるが、そこは寄合場として使われる場所だ。


 座り込む大人たちの表情は非常に硬く、顔色が悪いほどに暗い。

 誰一人として口を開くことなく小一時間が経過した頃、3人の中年男性が小屋に入ってきた。


「……どうじゃ?」

「……」


 高齢の男性が訊ねた問いに、男たちは首を横に振る。

 深いため息がもれる重々しい空気の中、長のような老人がぽつりと言葉にした。


「……やはり、信仰を忘れたのが原因なのか……」


 その呟きに答えられる者はいない。

 だが、状況は最悪といっていいほどの窮地に立たされている。

 このままではそう時間をかけずに終焉を迎えることになるのは確実だ。


 選択をしなければならない。

 座して死を待つか、それとも……。



 老人はゆっくりと顔を上げ、口を開いた。

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