表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の従兄弟は俺です  作者: 氷瀬 豊
一章 ~一学期~
71/73

本当か!?

「今日も一日大変だったなー」


寝てたけど。

…………寝てないときもあった。


(でも、今年は受験だし、紗弥のためにも勉強とか色々頑張らないとな。

…………よし、決めた!

明日からは真面目に勉強しよう! で、志望校に絶対入ってやる!)


「志望校って?」


「それがまだ決めてなくて…………って紗弥!?」


何で風呂に入ってきてるんだ?

いつからいたんだ?

……もしかして全部聞かれてた!?

それより俺声に出してたのか!?

…………いつからいたんだろう

「な、なあ紗弥…………いつからいたんだ?」


「えーっと…………志望校がどうとかって言ってたときかな」


「本当か!?」


「う、うん、本当だよ…………着替えそこにおいといたから」


「サンキュー」


良かった。

あんなこと聞かれてたら、恥ずかしくて顔も会わせられない。

とにかく、良かった。












「輝ってやっぱり優しい♪」


私のこと考えてくれてる。

…………私ってあんなに優しかったのかな?

もしかすると、あれが普通だったのかもしれない。

…………でも、今は何もかも感じ方が違う。

『輝弥』だったときとは全く違う世界観で、自分が『紗弥』であることを実感する。

辛いことがあったときは特に。

悲しみが込み上げてくる。

…………でも、こんな感情は今までになかった。

これがどういうものなのか、この一年で探そう。

…………それに、それが見つかったら悔いはないような気がするから。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ