お前の分も俺
今日も一日が終わった。
正確には学校が終わったんだけど。
「輝、今日もよく寝てたね」
俺の横を歩いている紗弥が言ってきた。
「そうだな。授業中起きててもボケーっとしてるだけだし、寝る方がいいからな」
結構無茶苦茶な事言ってるのは自分でもわかってるんだけど、俺はそう思う。
ボケーっとしてるなら後できっちり勉強した方がいいし。
「でも、今年は受験なんだよ?私は受けられないけど、輝はきちんと受けて、頑張らなきゃいけないんだよ?」
そうやって少し目をうるうるさせている紗弥。
そうだ。こいつがいられるのも一年あるかないかなんだ。
受験が出来ないのは目に見えている。
「そうだな…………お前の分も俺頑張らなきゃな。ただいまー」
「お帰り、お兄ちゃん、お姉ちゃん」
そう言ってゆっくりとリビングから優夏が出てきた。
今日は珍しく普通に出迎えてくれた。
「優夏、母さんは?」
「買い物にいったよ」
「そうか…………俺風呂入ろうと思ってるんだけど…………先に入っていいか?」
「うん。もう私はいったから」
「そうだったのか…………じゃあ部屋にもどってから入るよ」
俺たちは靴を脱いで、2階に上がっていった。
久々の更新でーす
今さらなんですけど、こちらには優夏、僕じゃないには優香という二人のゆうかが出てくるので感じ間違いあるかもしれません。




