頭いたいなー
あれから少し時間がたって、恵が頭を押さえながら起き上がった。
「恵、頭いたいのか?」
「うん…………少しだけ…………」
「あいつ、こんな無責任なことしやがって」
「お兄ちゃん…………お姉ちゃんのことは、怒らないであげて。今回はこういうことになるのを承知で、私が体を貸したんだ」
「…………そうだったのか」
「ごめんなさい!」
恵は、頭を下げて謝った。
「…………次からは、絶対こんなことはするなよ」
俺はそういいながら、紗弥のベッドに腰を掛けた。
「うん、分かった!」
恵はそのまま回れ右をしたが、俺は引き留めた。
「そういえば、起きながら変われるの…………なんで黙ってたんだ?」
「…………頭いたいなー」
明らかに棒読みだが、俺はそれ以上追求はせずに、恵が出ていくのをみていた。
俺はあのあと、横になっていた。
「今日は行かないんだよね?」
紗弥が不意に聞いてきた。
「いかねぇよ…………また熱が出てもたまったもんじゃねえしな…………疲れたから、俺先に寝る。おやすみ」
「お休みなさい♪」
俺はそう言って眠りについた。
更新遅れてすいません!
新作の方を更新してたらこんな感じに…………
明日こちらの更新ができるかわからないです……




