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俺の従兄弟は俺です  作者: 氷瀬 豊
一章 ~一学期~
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謝りたくって

「ごちそうさまでした」


「俺も…………ごちそうさまでした」


「あら、もういいの?」


母さんが心配そうに聞いてきた。


「調子はいいんだけど、食欲がいまいち…………」


「今日は動いてないからだと思うよ……ごちそうさまでした」


恵が横から言ってきた。


「そう……それならいいんだけど」


「何かあったら言うから、心配しなくても大丈夫だよ」


恵はそう言いながら、俺を上に引っ張っていった。






俺は部屋に無理矢理つれていかれた。


「輝弥くん、大丈夫?昨日はごめんね」


「えっ…………紗弥に変わってたのか?

…………いやそれより、なんで俺達は今日……」


「熱が出たのは、あそこに長居したからなの。

ごめんね、私が時間の事忘れてたから…………」


俺が聞きたかったことを紗弥は先に言った。

というか、いつから紗弥に変わってたんだ?

……もしかして食べ終わってからか?


「お前と恵はいつ入れ替わったんだ?」


「私と恵ちゃんが変わったのは、ついさっき…………この部屋の扉を恵ちゃんが開けたときかな」


「……恵は起きてたぞ?」


「起きていても入れ替われるよ…………もしかして聞いてないの?」


「聞いてない……別にいいんだけどな」


それにしても、あそこに長居するとああいうことになるのか。

…………今度からは気をつけないとな。

また熱が出たら辛いし。








「で、なんで出てきたんだ?」


「……一言謝りたくって」


「…………それだけか?」


「うん。それじゃ私はこれで……」


「待て」


「?」


「今日あそこに行っても、いいんだよな?」


恵が行ってるんだから大丈夫だとは思うんだけど、一応聞いておく。


「……恵ちゃんの様子を見て!それじゃ!」


「おい!」


俺は止めようとしたが、恵が倒れただけだった。

もしかして、後先考えずに出てきたんじゃ…………。



新作を投稿しました。

性転換ものです。

内容などはまだ考えていませんが、楽しいものにしたいと思っています!

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