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俺の従兄弟は俺です  作者: 氷瀬 豊
一章 ~一学期~
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優しいな~♪

「ただいまー」


玄関を開ける音と、兄貴の声が聞こえた。

時間を確認すると、もう4時だった。

もうこんな時間か、と思いながら、俺は布団から起き上がり、下へと降りていった。







俺がリビングに入ると、兄貴が欠伸をした。


「兄貴、おかえり」


「ただいま…………熱は下がったのか?」


「ああ…………」


俺はそう言って、兄貴の前のテーブルの上を見る。

が、そこにあるはずのオムライスがない。


「兄貴、そこにあったオムライスは?」


「食べたけど…………食べちゃいけなかったのか?」


兄貴は少し不安そうに聞いてくる。


「いや…………兄貴が食べると思って紗弥が置いておいたやつだから」


「そうなのか! 紗弥は兄思いで優しいな~♪」


なんかいい間違えたような気がする。

…………兄貴が食べると思って置いておいた食べ残し、って言うほうが正しいのかもしれないけど、兄貴もああいってるし別にいいか。


「それより、俺の愛する妹たちは大丈夫か?」


「大丈夫だけど…………愛する妹たちって…………」


「駄目か?」


「駄目かどうかというより、外でそんなこと言うなよ?あいつらが兄貴を半殺しにしかねないからな」


「それくらいわかってるって。人前で俺は、物静か

にするって決めてるから、大丈夫だ!」


その言葉を信用して良いのやら…………。

まあその時はその時でなんとかなるだろう。






「あっ、兄貴おかえり~」


上から紗弥が降りてきた。

さっきまで寝ていたので、寝癖がついていた。


「紗弥! オムライスありがとな!」


「?…………別にいいよ~」


紗弥は寝ぼけているのか、口調がふにゃふにゃしている。


「紗弥、もう熱はないよな?」


「ないよ~…………どうしてそんなこと聞くの?」


紗弥の口調はだんだん普段と同じようになってきた。


「口調がいつもと違ったからな」


「ちょっと寝ぼけてただけ」


「そうか。それ聞いて安心した…………風呂でも入ってくるか」


そう言って兄貴はリビングを出ていった。

…………あれ?

今、紗弥に


「一緒に入るか!」


とか言わずに、黙って一人で風呂に…………。

兄貴も成長したんだな!

俺は勝手に納得していた。




後で考えると、紗弥の調子が悪いと思って言わなかっただけなのかもな、と俺は思った。

こちらの更新ペースを落とす、もしくは更新ペースを落とさずに新しい小説をかこうかなーと思っています!

シンプルな性転換ものだと思いますけどね。


誤字があったりするときはメッセ、コメントで教えていただけると幸いです!

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