番外編1:好きな人はお兄ちゃん
私がお兄ちゃんのことを好きになったのは、その優しさ故だった。
お兄ちゃんは、外見もそこそこ良いと思う。
クラスの男子たちよりは、明らかに良い。
だけど、私が惹かれたのはやはり優しい兄だった。
兄貴も優しいけど、少し変態だと思うので、むしろ私は引いている。
でも、お兄ちゃんは、私のことをいつも思ってくれている。
私が悩んでいるときは、悩みを真剣に聞いてくれた。
悲しんでいるときは、元気付けてくれた。
楽しいときは、笑いあった。
そんなお兄ちゃんに私はどんどん惹かれていった。
そして、私が小学校の時だった。
私はずっと好きだった子に告白した。
真面目で、優しくて、お兄ちゃんに似ている子に。
だけど、断られた。
好きな人が他にいる、と言って断られた。
それだけなら、私は仕方ないかなと思っていただけかもしれない。
でも彼は、それに俺のタイプじゃないんだよ、君って、どちらかというと嫌いかな、と言った。
ショックだった。
ずっと好きだった子に、嫌いと言われて、ショックだった。
私は家に帰ってからは、泣いていた。
ずっとずっと泣いていた。
だけどお兄ちゃんのお陰で私はなくのをやめられた。
お兄ちゃんが部屋に来てこういってくれたからだ。
「そんなやつに恵は勿体無いよ。そいつは、見る目が無さすぎるんだ。もしそいつが俺なら、絶対断らないからな。だから、そんなやつのことは気にするな。それに…………」
そう優しくいいながら近づいてきて、
「恵には、俺がいるんだからな。泣くんじゃねぇ」
そう言って優しく撫でてくれた。
泣き止んだあとで私は、なぜ泣いたのか考えた。
私は彼とお兄ちゃんを、重ねていたんだと思う。
だから、彼の言葉にさらに傷ついたのではないか?
だから、お兄ちゃんがああやって言ってくれたとき、落ち着いたのではないか?
私はお兄ちゃんが好きだから、正確が似ていると思った子に好意を抱いたのではないか?
私が、本当に好きなのはお兄ちゃんではないだろうか?
兄弟だからお兄ちゃんを好きになってはいけないのでは?
そう思って、代わりになる人を求めたのではないのだろうか?
その気持ちは1つの気持ちだ。
私はお兄ちゃんを、一人の男の子として好きなんだ。
その時から私はお兄ちゃんをもっと好きになりました♪
少し急いでいたので、文章が無茶苦茶かと……
あとで手直しするかもです。




