おかわりっ!
「紗弥、自分で食べられるか?」
俺は茶碗にお粥を入れながら、紗弥に聞いた。
「もし食べられないんだったら……」
「大丈夫…………大分調子も良くなったし」
「わかった」
紗弥は俺がいい終える前に答えた。
すると恵が、
「お兄ちゃん…………自分で食べられないよぅ……」
「大丈夫だ。お前はやればできる子だから!」
「そんなぁ…………」
絶対自分で食べられるだろう。
声はトーン低めだったけど、目には凄い力が入ってたし。
……正直、それが恐ろしくて断った。
「いただきま~す」
紗弥はこちらを気にせずに、黙々とお粥を口に運んでいた。
食べるもの出してくれたから、俺は用済みなのか。
そういう風に考えると、目から涙がでるな。
まぁ紗弥に限ってそんなことは考えないだろうな。
「おいしい………………輝、おかわりっ!」
「お、おう……」
俺が一口目を食べようとしたときに、紗弥は俺にいってきた。
「今日はお姉ちゃん食べるの早いね♪」
「うん、何杯でも行けそうな気がするよ!」
「母さんが帰ってきたら、そういってやれよ。きっと母さん喜んでくれるだろうよ」
「うんっ!」
俺は紗弥に、お粥をいれた茶碗を渡して、そう言った。
「ご馳走さまでした!」
「「…………」」
俺と恵はいま目の前で起きた光景に、唖然としていた。
それは、十分前に起きた。
「おかわりっ!」
「お、お姉ちゃん、無理しなくていいんだよ」
「大丈夫!平気平気」
「でもそんなに食って大丈夫か?もう3杯もたべたんだぞ?腹壊さねぇか?」
「大丈夫だって……それより、鍋ごと持ってきて!」
「ああ……」
というわけで、紗弥は残りを全て食べてしまったのだ。
どうして、こんなに食えるんだ?
……もしかして、これも熱と同じ現象なのか?
俺は紗弥を見てそう考えていた。
100話は絶対越えると思うので、
100話までに番外編でもつくって、僕が登場するか、何かしらしようも思っています。
何か「こういうことをしてほしい!」という案があれば、コメ、メッセでお願いします♪
(もしくは新しい小説で、俺の従兄弟の番外編を作るという可能性もあるかもです)




