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俺の従兄弟は俺です  作者: 氷瀬 豊
一章 ~一学期~
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おかわりっ!


「紗弥、自分で食べられるか?」


俺は茶碗にお粥を入れながら、紗弥に聞いた。


「もし食べられないんだったら……」


「大丈夫…………大分調子も良くなったし」


「わかった」


紗弥は俺がいい終える前に答えた。

すると恵が、


「お兄ちゃん…………自分で食べられないよぅ……」


「大丈夫だ。お前はやればできる子だから!」


「そんなぁ…………」


絶対自分で食べられるだろう。

声はトーン低めだったけど、目には凄い力が入ってたし。

……正直、それが恐ろしくて断った。


「いただきま~す」


紗弥はこちらを気にせずに、黙々とお粥を口に運んでいた。

食べるもの出してくれたから、俺は用済みなのか。

そういう風に考えると、目から涙がでるな。

まぁ紗弥に限ってそんなことは考えないだろうな。


「おいしい………………輝、おかわりっ!」


「お、おう……」


俺が一口目を食べようとしたときに、紗弥は俺にいってきた。


「今日はお姉ちゃん食べるの早いね♪」


「うん、何杯でも行けそうな気がするよ!」


「母さんが帰ってきたら、そういってやれよ。きっと母さん喜んでくれるだろうよ」


「うんっ!」


俺は紗弥に、お粥をいれた茶碗を渡して、そう言った。






「ご馳走さまでした!」


「「…………」」


俺と恵はいま目の前で起きた光景に、唖然としていた。


それは、十分前に起きた。



「おかわりっ!」


「お、お姉ちゃん、無理しなくていいんだよ」


「大丈夫!平気平気」


「でもそんなに食って大丈夫か?もう3杯もたべたんだぞ?腹壊さねぇか?」


「大丈夫だって……それより、鍋ごと持ってきて!」


「ああ……」





というわけで、紗弥は残りを全て食べてしまったのだ。

どうして、こんなに食えるんだ?

……もしかして、これも熱と同じ現象なのか?

俺は紗弥を見てそう考えていた。

100話は絶対越えると思うので、

100話までに番外編でもつくって、僕が登場するか、何かしらしようも思っています。

何か「こういうことをしてほしい!」という案があれば、コメ、メッセでお願いします♪

(もしくは新しい小説で、俺の従兄弟の番外編を作るという可能性もあるかもです)

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