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希望
「一年後に消える…………」
「うん。体があっちに返っちゃうんだって…………」
「じゃあ、お姉ちゃんは……」
「いなくなる…………だけど、私の中では1つの仮説があるの」
仮説?
そんなの俺も聞いたことないぞ。
「あのね。むこうの私は、あの世界に魂の状態でいるよね?」
「そう……なるのかな……」
恵が自信無さそうに言う。
まぁ、俺もそこはわからないからなんとも言えないけど。
「で、私が消えるときは魂だけが残ると思うから、私はあそこに行くことができる…………これが私の考え。……これ聞いてどう思う?」
どう思うと言われても…………。
「あいつに聞いてみりゃ、一番いいんじゃないか?」
「そうだね。じゃあ代わるね」
恵はそう言ってベッドに飛び乗り、一瞬で寝てしまった。
5分後、恵が起き上がった。
「なんか呼ばれたんだけど…………」
目を擦りながら、恵(中身は紗弥だけど)が言った。
「ちょっと聞きたいことがあってな」
「聞きたいこと?」
俺達はさっきの紗弥の考えを話した。
更新遅れてすいませんm(__)m
明日は土曜日なので更新2回できるかもです。




