買うものがない
俺達が来たのは男ものの服がない店だった。
「なんてこった…………買うものがなにもない…………」
俺は思わず呟いてしまった。
買い物が終わるともう4時をまわっていた。
そろそろ帰らないと辺りが暗くなってしまう。
「買いたいものは買ったし、そろそろ帰ろうか」
川上が言った。
俺は何も買ってないけどね。
なにも買えないし。
俺達は店をでた。
「久しぶりの買い物、楽しかった」
「そうですね。欲しいものは買えましたし」
「そういえば、紗弥ちゃんは結局何も買わなかったの?」
「ほしい服がなかったから……」
「そう…………輝弥は何か買った?」
「買うわけねぇだろ」
「だよね」
そう言って川上は笑った。
「先輩! またいきましょうねー!」
「うん! それじゃあ!」
そう言って川上は走っていきかけたが、途中でこけた。
「大丈夫か!?」
「平気平気」
そう言ってすぐ立ち上がったが、本当に大丈夫か?
「怪我してないか?」
俺はそう言って川上のほうに歩いていった。
「してないよ。じゃあ、また明日」
川上は走っていった。
更新遅れてすいません。
最近忙しくて更新できてませんでした。
明日は更新しようと思います。




