短いな……
「やっぱりこれかなー」
俺が使っているものと同じスマホをてにして、紗弥が言った。
「なあ、違うやつにしねぇか?」
「なんで?」
「お揃いとか、恥ずかしいだろ?」
「確かに…………やっぱり違うやつにする」
買ったのは違う機種だが、色は同じ黒だった。
「ねぇ母さん、早く帰ろう!」
「そうね。買うものは買ったし、帰りましょうか」
俺達は家に帰った。
晩ごはんも食べて、今は風呂に入って湯船につかっていた。
「明日はゆっくり寝れないなぁ…………はぁ……」
12時半に待ち合わせとのこと。
だから遅くても10時には起きなければ、体がうごかないだろう。
家を出るのは12時の予定だし。
起きられるか心配だけど。
俺はそんなことを考えながら、風呂を出た。
「輝、ケータイ貸して」
「なんでだよ。自分のがあるだろう?」
「優夏ちゃんのメアドみるから」
「あぁ、そういうことか」
俺は紗弥にケータイを渡した。
ケータイを買ったことを知らせるのだろう。
「ちゃんと名前も、うっとけよ」
「あっ、忘れてた」
そう言って紗弥はもう一度メールを川上に送った。
川上からのメールは、なかなか返ってこなかった。
いつも川上からの返信は遅い。
なんでも、気づいていないことが多いとか。
あとは、メールをうつのが遅いということ。
♪♪♪♪♪~
紗弥のケータイの着信音がなった。
「やっと返ってきた!」
紗弥が言った。
紗弥がメールを送ってから、20分が経っていた。
「やっぱり遅かったな。で、なんて返ってきたんだ」
「登録したよ、だって」
「それだけか?」
「それだけだね」
相変わらず短いな…………
口には出さなかったが、心のなかでそう呟いた。
更新遅れてすいません。
明日も更新しようと思いますが、旧校舎の方を更新するかもです。




