今日こそは聞くぞ!
俺たちは今日からやっと別々の場所で寝ることになった。
紗弥はベッドで、俺は敷布団。
母さんが買ってきてくれていた。
これでゆっくり寝ることができる。
そして俺はまたあそこに行った。
「痛っ!」
頭を殴られたみたいだ。
「やっと起きた」
「何で殴ったんだ!?」
「起こそうと思って殴ってみました」
「そうですか……そういえばあいつは?」
こっちの紗弥がいない。
どこにいるんだ?
「今日は来れなかったみたい」
「来れなかった?お前がここに引きずり込んでるんじゃないのか?」
「基本的には私がこっちに呼ぶか、勝手に来るか、そっちがここに来ようと思うか。
ちなみに二つ目は稀な話だから。
…………あと引きずり込んでるって表現はやめて。なんか悪霊みたいだから」
「分かった」
なんか最後のところはききのがしたけど、まぁいいか。
「で、なにか聞きたいことが?」
そうだ。
今日こそは聞くぞ!
「ここはどこだ?お前は頭がいいか?というかお前は何歳だ?もしかして俺より年下か?ぐらいかな」
よし、全部言ったぞ。
さあ答えろ、答えるんだ!
「えっーと、何から答えればいいのかな…………じゃあまずは……」
そういって紗弥は俺の質問に答え始めた。




