呼び捨てになんかするわけないよ
今俺たちは、学校に向かっている。
母さんたちには紗弥が消えることはまだ言っていない。
朝は時間がないし。
それにその事は言うかどうかはまだ迷ってる。
「紗弥ちゃんおはよー!!」
川上が走ってきた。
「おはよう川上…………優夏ちゃん!」
「あれ?今川上っていいかけなかった?」
「言ってないよ! 呼び捨てなんかするわけないよ!」
「聞き間違いかな?」
「そうじゃないかな?」
よく言うよ。
ついこの前までは、呼び捨てだったのに。
と言えるわけもなく、俺は二人を見ていた。
「そういや今日はほとんど授業しないんだよな?」
「うん。そのかわり、色々決めるらしいけど」
「勉強しないなら何でもいい」
勉強は嫌いだ。
疲れる。
実技は好きだけど。
「輝弥は頭いいのにもったいないなぁ」
川上が言った。
俺は平均以上だが、勉強ができるわけでもない。
普通だ。
川上と違って。
「お前に言われてもあんまりピンとこないなあ」
「そう?」
「そりゃそうだろ。お前学年でも、五本の指に入るほど頭がいいってみんないってるんだぞ? そんなやつに言われても、ピンとこないって」
そう、川上は勉強ができる。
下手したら学年で一番。
「でも私は運動できないから…………」
「そうだな……」
川上は運動神経が悪い。
得意なこともあるんだろうけど。
そんな話をしながら、俺たちは学校についた。
変態じゃねぇーよ、修正しました。
明日は更新するかわかりません。




