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俺の従兄弟は俺です  作者: 氷瀬 豊
一章 ~一学期~
22/73

泣くなよ……

いつもと同じ天井。

ケータイの電源を入れると6時34分と表示されていた。

「起きたのか」


椅子に座っている紗弥が言ってきた。

「あぁ、ちょっと変な夢を見てな」


「どんな夢だ?」


一年後にお前は消える、なんて言えない…………

誤魔化すか。

「そんなことどうでもいいじゃねぇ……」


「よくない。お前も同じ夢、いや……話を聞いたはずだ 。『紗弥』からな」


こいつ分かってて聞いたのか?

そんなこと、今はどうでもいいんだ。

「お前も聞いたのか?」


「あぁ全部な。お前にも同じことを言っておくから、っていってたんだよ…………」


そう言って紗弥は俯いてしまった。


「どうしたんだ?」


「怖いんだよ。一年後には消えるって考えると怖くて怖くてたまらなくなるんだ……グスッ」


そう言って紗弥が泣き始めてしまった。

こういう時は何て言えば……そうだ!

「泣くなよ。お前はおと…………めだな」


男って言いかけたよ……。

完全に間違えたよ。

後今のはわざとじゃない!

「一年後に消えるとしても、今消える訳じゃねぇんだから、もう泣くなよ、な?」



「グスッ……うん……」


「今はそんなことは忘れて、今を楽しめばいいじゃないか」


俺がそういうと、紗弥は

「うん!!」

と言って微笑んだ。

テスト期間に入ったので今週は後1,2回しか更新できないかもです。

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