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一人で入れる
あっという間に夜になってしまった。
時間がすぎるのは早い。
母さんも帰ってきて、晩御飯の支度を急いでしている。
そして俺たち3人はまだリビングにいた。
兄貴はというと、部屋に戻って計画をねっているようだった…………
またろくでもないことでも考えているのだろう。
すると母さんが、
「あなたたち、先にお風呂入っときなさい」
と言った。
「先にお前ら入ってこい」
と、俺がいうと何を勘違いしたのか、
「うん! お姉ちゃんいっしょに入ろう!」
と恵が言った。
お前らとは言ったが、俺はいっしょになんて一言もいってないのに…………
「えっ…………大丈夫一人で入れる」
「そう言わないで、いっしょに入ってやれよ」
俺が意地悪でそういうと紗弥は、何かひらめいたようだった。
「じゃあお前がいっしょに…………」
「恵、紗弥は一人で入りたいらしいから今日は我慢しろ。わかったか?」
「お兄ちゃんがそういうなら…………」
危なかった!
一つ間違えれば大変なことになっていたかもしれない。
というか、こいつはなにを考えてやがるんだ。
結局、一人ずつ風呂にはいった。




