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俺の従兄弟は俺です  作者: 氷瀬 豊
一章 ~一学期~
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部屋はどうするんだ?

部屋はどうするんだろう?

まぁ母さんに聞けばいいか。

「母さん、それよりこいつの部屋は?」


「他に部屋はないし…………輝の部屋を相部屋として使うしかないわねぇ」


「でもベッドはひとつしかないけど……」


この家には敷き布団というものがない。

どうするんだろう?

「二人でいっしょに使えばいいだけでしょ?」


「はぁ!?」


二人でいっしょの部屋を使うのは別にいいが、

いっしょに寝るのにはさすがに抵抗がある。

一応女だし……


すると紗弥が、

「俺は別にいいけど」

と、言った。


それにたいして俺が紗弥に、

「立場が逆だったら?」

と、問いかけた。


「ちょっと抵抗あるな…………」


「だろ?」


「じゃあ、どうするの?」


「「……………………」」


俺たちが、考えていると兄貴が、

「紗弥、俺の部屋で寝るか!」

と怪しい笑みを浮かべ言ってきた。

なので紗弥は、

「だまれ変態」

と、一言言った。


「そんなふうにいわなくても…………」

といっているが、無視する。


「じゃ、じゃあ、お兄ちゃん私の部屋に…………」

と、顔を真っ赤にした恵が…………って、えっ?

絶対なんかあるよね?

怖かったので、

「遠慮しとくよ……」

と、やんわり断っておく。

前々から思っていたが、恵はたまに変なことを言ったりすることがあった。

最近の話では、同じく顔を真っ赤にして、


「お兄ちゃん、い、いっしょにお風呂入ろう……」


とか危ないことをよく言ってたり…………

勿論これも断ったよ。

兄貴ならたぶん、すぐにでも入るだろうけど、

俺は断ったよ。


「仕方ない、最初の案でいくしかないな……」


「そうだな」


結局、俺の部屋で二人とも寝ることになった。


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