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俺の従兄弟は俺です  作者: 氷瀬 豊
一章 ~一学期~
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食べられるのか?

俺たちは何事もなくファミレスに着いた。

道中、兄貴が紗弥に、

「お兄ちゃん♪って呼んでくれよ~」

って連呼してたけどね。

来たのは、家からそう遠くないファミレス。

入ってみると、時間が時間だったのでにそんなに混んでいない。


「いらっしゃいませ。 何名様でしょうか?」


「四人です」


「ではこちらへどうぞ」


そう言って定員さんは俺たちを案内してくれた。

そのあとに冷水とメニューを持ってきて、

「ご注文が決まりましたら、そちらのベルでお呼びください」

そう言って定員さんは厨房(?)に戻っていった。

「何にしよう…………まぁいつもとおなじのでいいか。兄貴たち、決まったか?」


「あぁ」


「うん!」


「おう、いつも頼んでるのにする」


「「「えっ…………」」」


いつも頼んでるのって……

「ん、どうした?」


「そんなに食べられるのか?」


「…………わかんねぇ」


俺がいつも頼んでるのは「ミックスグリル」っていう結構ボリュームのあるメニュー。

そんな体のどこにはいるんだ。

まぁいっか、試せばわかるし。

そう言って頼んだのは、ミックスグリル四人前と少し小さめのハンバーグとサラダとライスが五人前。

すぐに食事は運ばれてきて、食べはじめたのだか…………


十分で紗弥、撃沈。


ライスを3分の1とハンバーグを半分食べただけ。

ていうか、食べる量少なすぎ…………


「もう駄目、ギブアップ…………」


「もったいねぇなあ。兄貴食うか?」


「ムシャムシヤ、ゴクッ……あぁ、もらうわ。もう俺のやつねえし」

食うのはやいな、兄貴。

まぁいつものことだし。



そのあとは俺と恵が食べおわって、兄貴がレジにむかい、俺たちは外に出た。

「はぁ、うまかった」


「やっぱり、兄貴ってやっぱりよくたべるよね」


「全くだ。あんなに食べてよく腹壊さねぇよな」


兄貴の食欲には驚く。

俺の三倍は食うし。


「それよりお前、全然食べねぇな」


「あぁ、自分でもびっくりした」


「まぁ、体がちいさ…………」


「それ以上言うな!」


体が小さいと言われるのが嫌いらしい。

そんなことを言っていると、兄貴が店から出てきた。

「やっぱり結構金いるな」


「やっと出てきた。ってそれは兄貴がよく食べるからだろ…………じゃあ行くか」


そう言って俺たちは家に帰っていった。

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