服ねぇ…………
「この娘が輝…………」
「そう。だから、困ってるんだ」
「困ってる?」
「そう。名前とかあと…………そう服だ! 母さん、恵の古着ってあるか?」
「えっ?あぁ、ちょっと待ってて」
そう言って、母さんは二階へ行ってしまった。
「う~ん…………」
「どうしたんだ、親父?」
「名前を考えてるんだ。 その娘のな」
「あぁ……ありがとな」
俺がそういうと親父は、
「なんでお前が礼をいうんだ?」
と言ってきた。
だって……
「だってこいつ俺だし」
「あぁそういう事か」
そんなことを言っていると二階から母さんが降りてきた。段ボールをもって。
「母さん、その段ボールは?」
「恵の古着よ。それにしても、サイズは大丈夫?」
「いけるんじゃね?なぁ」
「あぁ、多分な」
ちょっと嫌そうに段ボールを見ている。
着るのが嫌なのだろう。
まぁ、精神は男のままだといってたからな、わからない訳じゃない。
けど、今の服はおおきすぎる。
「じゃあ、一回これ着てみて」
母さんが出したのはふりふりのついたワンピース。
「こんなの着なきゃいけないのか!?」
「だって女の子だし。 ねぇ、輝」
「えっ……あぁ、そうだな」
俺には悪いが我慢してくれ……
それにしても……
「腹減った~」
現在二時。何か食べたい……
「じゃあ、ファミレスでも四人でいってきたら?」
やった!……え、でも四人?
「母さんたちは?」
「帰ってくるまえに食べてきたわ」
「わかった。じゃあ行くか」
俺がそういうと、女の俺は、
「服はもしかして……」
と、言ったので母さんが、
「これ、着ていきなさい」
と、さっきのワンピースと服一式を女の俺に差し出し、母さんは恵に、
「恵、お姉ちゃんの着替え手伝ってあげて」
といった。
「わかった~、お姉ちゃん行こう♪」
「お姉ちゃん!?恵、お姉ちゃんなんて呼ばないで~……」
と、いいながら二階へあがっていった。
今回はまだましな終わりかたのような気がする……
次の更新は遅くて来週になるかもです。
ていうか、1日目がなかなか終わらない。
多分二日目以降はすらすら進むと思います。
とにかく今年中に完結できるようがんばります!




