第48話 健太君の変化
実話を元にしています。
健太君は女子校に転校して行った。
女の子として受け入れられたことから、女の子になっていったのだろう。
まぁ、実際に女の子になりたかったのかは分からないけれど、セクシャルマイノリティに優しい学校のイメージが欲しかったのだろう。
ブラジャーを着て、乳房がある人だから、セクシャルマイノリティとして受け入れるのに都合が良かったのだろう。
実際のセクシャルマイノリティであっても外観が女性に見えない人もいる。
外観と着用している服が女性に見える人の方が受け入れやすいことは容易に想像出来る。周りの生徒の反発が起こりにくそうという意味で。
僕なんかもベビーフェイスと言われる顔だし、首から下は女っぽいから、女の子として受け入れてもらえたけれど、顔がおっさんで筋肉むきむきなら難しかったかも。
実際は見た目で判断してはいけないんだろうけれど、学校経営側としては難しいんだろうな。
女子用の服を着るだけでも関門なのに、女子用の下着を着るというのはハードルが高い、その上に普通に着ていられる体つきであるとなると相当にハードルが高いから、そのハードルをクリアしている健太は都合が良いのだろう。
将来、生徒の中にセクシャルマイノリティがいたとしても受け入れてしまう訓練として健太を受け入れたのかも。
まぁ、健太が嫌がっていないから良いか。
敏子や彩が女子校に行きたいなと言っているが、「そんなに何人も一気に受け入れられません」と言われてしまった。
大学でも女子大で似た様な取り組みが始まっているから、健太が大学に行く頃には女子大進学が可能になっているだろう。
敏子やゆきは女子の制服を着ているから良いんじゃ無いのかな。
彩も女子の制服を着て通学しているから、女子大に行く必要は無いだろう。
「由紀子は半分女の子だから本物の女の子になったらなんの問題も無いでしょ」と言われてしまった。
女の子になる覚悟はなかなか出来ないんだけどな。
「お前は性同一性障害なんだろ」と言われてしまう。
違うんだけどな。説明しても聞いていないし。
セクシャルマイノリティって一種類だと思っている人もいるし。
聞く耳持たない人の相手はしないよ。
でも、今からセクシャルマイノリティも受け入れますという学校はなかなか賢いな。
共学化が難しくても女子校のままセクシャルマイノリティも受け入れていると学校が人権を大事にしているというイメージが持てる。それは生徒を呼べる要素だろう。
共学化の様に学校設備の改変が必要ないし。
共学化しないでも、学校イメージをよくすることも効果的だろう。
健太君、女の子としても学校生活を満喫してね。
10年後どれだけ女性化するかな。
スカートとか履き慣れてしまうのかな。
健太君。
君も女の子になるんだね。
僕の周りの男の子がどんどん女の子になっていくんだな。
陽子は弟が妹になるのを喜んでいたな。
健太君は胸が膨らんでいるのを不思議がっていたな。
胸を触って「膨らんでる」と言ってた。
そのうち遊びに来たけれど、どんどん女の子になっていった。
気が付いたら男の子だった痕跡も無くなっていたな。
スカート履いて、履き慣れて、女の子だったとしか思えなくなっていった。
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