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僕は女の子  作者: 恵
24/55

第24話 女装

実話に基づいています。

「ゆきは女の子の服を着たくないんでしょう。だったら先生に言ったら良いのに」

ゆきがあんまり「女の子の服を着たくない」と愚痴っているから、そう言った。

「そんな簡単な事で、この現状から抜け出せるの?」

「このまま女性として一生送りたいなら、止めないけど」

そう言うと、ゆきは職員室に飛んで行った。まぁ実際には走って行ったので、空中を飛んだわけではないが。

そしてあっさり男子の制服を着て戻って来た。

そして、彩が残念そうな顔をした。

「もっと早く教えてくれれば良いのに」

「それじゃ面白くないもん」

ゆきが無言で首を絞めて来た。

「ゆきちゃん。私たちのおもちゃを壊しちゃ駄目」

「お、おもちゃ」

「そうよ。ゆきちゃんに余計な事を教えて」

「陽子。気が付いていたのか」

「ゆきちゃん。男の子でも女の子の服を着せても良いのよ」

ゆきが黙った。ゆきもその他大勢の男子の一人になった。

あーつまんない。

彩が「胸を大きくする方法ってないのかな?」と聞いてくる。

「胸を揉むのよ」と陽子が彩の胸を揉んでくる。

彩が悶絶している。

「うくっく」

「やめてやんなよ。癖になったらどうするの?」

「癖になったら、それはそれで」

陽子が面白がっている。

「うーん。ブラを着けないといけなくなるかな」

「私、もうブラ着けていますよ」

「カップの中は何を入れているの?」

「パッドを入れています」

うーん。この子は女の子になりたいからねぇ。

僕が子宮や卵巣がある事についても「ずるい」と言われてしまった。

そうしていたら、先生が来ている事に気が付かなかった。

「そろそろ良いかな。授業がしたいんだが」

「あっはい。すみません」

授業を受けていたら眠くなった。

ぐー。

気が付いたら授業は終わっていた。

何で眠いのかな。

風邪気味で薬を飲んだけど、こんなに強い眠気が来るなんて。

体調悪いのかな。

案の定、パンツが赤くなっている。

陽子がナプキンをくれてトイレに連れて行ってくれる。

パンツを取り替えてナプキン装着。

「ありがとう。助かったよ」

「私のおもちゃを大事にするのは当然よ」

「お、おもちゃ?」

「女の子になる身体を着せ替えて遊ぶの」

「ゆきの代わり?」

「あの子は男の子。女じゃないもん」

ふーん。良くわからん。女の子なら解るのかな。

「おっぱいがない子に着せ替えるより、おっぱいがある子の方が良いでしょ」

彩はホルモン投与していないからなぁ。

「腰の括れもないとね」

それで僕が良いのか?

あれ、待てよ。だったら他の女の子に着せれば良いじゃないか。

「あれ、ばれた。女の子に女の子の服を着せても嫌がらないけど、君は嫌がるからね。そこがそそるの。」

「そのうち嫌がらなくなると思うよ」

「そしたら弟に着せるもん」

弟君。僕が頑張っている間は君の平和は保たれるよ。


読んでいただいてありがとうございます。

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