135話 呪いと分析
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アリステラが言った呪いが本当なら、確かに今まで何もしてなかったことにも納得が出来るが、それにしても言うのが遅い。
「あら?言ってなかったかしら?私だってワイズウェインと戦うならそれ相応の準備はしときたいわよ」
「初耳だ。魔神はともかく序列1と2位の魔王に関してはどうなんだよ」
「正直言って無理ね。魔王本人達は別としてあそこは幹部と部下のレベルが桁違いに強いわ。今ここにいる全員で挑んで倒せるか微妙よね。倒せたとしても死人が間違いなく出ると思うわ」
確か変身野郎が俺と戦う時に最初に変身した人狼が序列2位の部下だって言ってたな。5分の1であの強さなら本物は...なんて考えたくもないな。
あんな連中が幹部で他にまだそのレベルがいるとしたら挑むのはまだ無謀だな。まぁそれより格上の魔神に挑もうとしてるんだから俺もどうかしてるよな。
「だから序列の低い者は魔王となった時からレベルが変わってないと思うわよ。下剋上したのなら序列が変わるけど何百年と変動がないもの」
「そういう大事な事は今度から早めに言ってくれ」
アリステラは「ごめんなさいね」とは言っていたものの反省しているようには見えない。こうなったら気になったことはバンバン質問してやる。
「あ、あの〜それで俺達が戦う魔王に関する情報なんかはあるんですかね?姉御」
カイル達が戦う相手は序列15位 『牛怪天』 牛頭鬼 アステリオスだったな。
「そうね。まぁ一言で言えば脳筋よ。あまり賢くないし魔法もあんまり使ってこないけど、その分身体能力や物理攻撃は結構高いわね。配下や幹部はいるけれど今の貴方達なら大丈夫だと思うわ」
「いよっしゃ!相手は賢くないと分かれば俺の知略が光るってもんよ!」
アリステラからの情報を聞いたカイルはいきなり元気を出した。お前の知略が光った所なんか見た事ないんだけどな。
「おうよカイル!いっちょやってやろうじゃねぇか!」
カイルのうるさい声に釣られてプリシラも元気になる。脳筋には脳筋をっていう考えかよアリステラ...。
「アザミ、ゲーテ、二人はこの調子だからすまんがサポートしてやってくれな?」
「バカイルは任せてくださいギマン様」
「同じ五将血鬼として少し恥ずかしいですが、サポート任されました」
出来ればカイルとプリシラの二人の手網を上手く掴んで欲しいところだ。
「私達のクラマ=カルラって方はどんな感じの人なんですか!?」
「三羽鴉っていう幹部が結構の使い手とは聞いたわ。魔王のクラマはそこまで接近戦も遠距離も強くないけど、スキルの多彩と結構ずる賢い攻撃してくるから注意が必要よ」
「ずる賢いですってカオリさん!」
「なぜずる賢いで私を見るんだリーシャ。私はそんなこと一度もしたことないぞ」
ずる賢いというワードで目線を向けられたカオリは少し拗ねていたが、カオリ達のチームはそのずる賢いクラマ=カルラの攻撃をどう攻略するかだな。ヘクターはあぁ見えて意外とアホだからなー。
カオリとシャーリーが上手く指示を出して切り抜けてくれるといいけど...。
「ヘクター単独で突進するのはやめてちょうだいね?私が指示を出すからちゃんと聞いてね?」
「何故だ。俺が突っ込んで三羽鴉や魔王など倒せばいい話だ」
こいつアリステラの言葉以外は全く聞く耳すら持たないな。
「ヘクター、シャーリーの言うことちゃんと聞きなさいね?」
「かしこまりました。シャーリーよろしく頼むぞ」
変わり身の早さも素晴らしいな。あとアリステラないすだ。
「じゃあ俺が担当する魔王の情報も頼む」
「ベルナルドは騎士というだけあって、剣と盾を使った物理攻撃が主体ね。彼が乗っている馬も攻撃してくるし機動力もあるわ。あとは死霊魔法がめんどくさいわ。地面からアンデッドがわんさか出てくるし」
「ちょっと待て俺が戦う魔王には配下も幹部も居ないんじゃなかったのか?」
「ええそうよ? 死霊魔法で生み出されるアンデッドを部下とか幹部とか呼んだらさすがに惨めで可哀想じゃない。友達いないみたいで」
何かこいつ俺にだけ厳しくねぇか?って思うほどの爆弾をまたもや抱えてやがった。
魔王とサシで相手するはずがアンデッドの軍勢と戦うはめになるとはな。こんなことなら聞くんじゃなかった。まぁ戦う時にいきなり使われた方が怒り倍増だったからどっちもどっちなんだけどな。
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