132話 混乱と生きる道
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「話がぶっ飛び過ぎじゃないか?」
俺は唖然としている一同を代表して言葉を吐き出す。
「そうでもないわよ。今のままここで大人しくしていてもどうせワイズウェインに見つかるのは時間の問題よ」
「それでも誓約やらがある以上あいつは人類領には手出しできないんじゃないのか?」
「確かにそうだけど、なりふり構わず暴走してたら分からないわよ。それに今回は他の魔神が唆している可能性が高いから誓約を破って欲しいようにも見えるわ」
誓約があるのなら、この行動を他の魔神が許す筈がない。だとしたら敢えて焚きつける事になってワイズウェインに誓約を破らせて処分するつもりなのか。
「誓約を破って欲しい者が唆したと?」
「そう考えるのが妥当ね。だから貴方と私を殺した後にでも現れて処分しようとしてるんじゃないかしら? ね?ここにいるのは得策じゃないでしょ?」
今のアリステラの話を聞く限り、俺達がここにいると確実に別の者まで巻き込む。その点に関したらそうなのだが...
「移動したら《魔力探知》で居場所がバレるんじゃないのか?その移動先でバッタリ魔神に会えばたとえ勝ったとしても、ワイズウェインを処分しようとした魔神が出てくる可能性がある」
「そうね。だから私は魔王を殺しに行くと言ったのよ。ここまで自体が動いている以上、乗り越えるにはさらなる混乱を招くことが私達の生きる道よ」
魔王を殺す事でどのような自体を招くというのだろうか。アリステラに続きを促す。
「魔王が死ぬとその魔王を従えている魔神に通知がいく事は話したわよね?」
俺がナナシを倒した時に聞いたやつだな。便利で何ともめんどくさい機能だ。
「魔族といっても決して一枚岩じゃないわ。魔神によっては配下の魔王がどうなろうが構わない者もいるけど、少なからず良くは思っていない者もいるはずよ」
「なるほど。ワイズウェインからだけでなくて他の魔神達からも狙われるように仕向けると? だけどそうした場合、魔神共が協力して俺達を攻撃してきたら終わりじゃないのか?」
アリステラは魔王を殺すことによって、その魔王を配下にしている魔神にわざと知らせて、狙われるように仕向けてさらなる混乱を招こうとしている。
「フフッ。それはないわ」
「なぜ言いきれる」
「それはね魔神共はどれもプライドが高いからよ。たかたが格下の私達に対して協力して倒そうなんて考えあるわけないわ。そもそも魔神同士が協力的なら今の今まで話し合いなんか設けてないでしょ?」
確かに今も魔神達は最後の人類領を誰が落とすかで話し合いをしている。それはお互いを敵とみなしているという事だ。今回のワイズウェインの件も悪意を持って唆している事も考えると、アリステラの言う通り協力関係になど発展はしないだろう。
「はぁ〜。あの変身野郎を倒しただけでここまで発展するなんて読めなかった」
「フフッ。状況は意外な所から急転するものよ。まぁ正直次の訓練は魔王の幹部か魔王にするつもりだったし」
おい、今聞き捨てならない事を聞いた気がするぞ。今度からはしっかり次やる訓練の内容とか聞いておかないといけないな。
「みんなは今の話を聞いてどう感じた?」
「途中までは絶望してたけど、ここまで来るとやってやらぁ!って気持ちが出てきたぜ!」
「私はギマンさんに着いていきますよ!魔神とか魔王は怖いですけど...」
「ギマンといると休む間もなく色々と事が進んでいく気がするな。まぁでも私も着いていくぞ」
「ギマン様の御心のままに」
何とも頼りがいのある仲間達だよホント。あとカオリ、俺は自分でもそう思ってるからな。
「貴方達はどうなのかしら?」
「言うまでも御座いません」
「何だか面白くなってきたわね〜」
「久々にガチ戦闘か!しかも格上とはな!燃えるぜ!」
「勿論やります」
五将血鬼の方は言わずもがなの状態だな。
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