128話 凱旋と日本
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ヘクターの転移で王の間へと帰還し、怪我人はリーシャの回復魔法で治療し、回復不可の気絶している者達は医務室へと運ばれた。
「気絶している人達は命に別状はありません。あと少ししたら起き上がるでしょう」と医者が言っており、今回の訓練での死傷者は0。当初のレベル上げの目標としては大成功だった。
「ヘクター、お疲れ様。皆もよくやってくれたわ」
「勿体ないお言葉。当然の事をしたまでです」
「どういたしまして〜」
「人類見直したぜ!全員根性あるな!」
「これは私達もうかうかしてられませんね」
今回の訓練で人類=弱いという認識でいた五将血鬼達の見解は覆っていた。
「ギマン、少し見ないうちに何かとても強くなっている気がするんだが、いったいどんな訓練だったんだ?」
「ギマンさんのカッコ良さが一段と増してます!」
「そっちこそ今回の訓練でだいぶレベルも上がったし、良い経験にもなって確実に成長してるぞ。俺の方は格上の魔物とタイマンばっかさせられて、後半の方はスキル無しのガチンコファイトさせられてた」
「そ、それは大変だったな」
「私スキル使うななんて言われたら、ゾッとしますよ」
カオリとリーシャちゃんは俺の訓練内容を聞いて少し引いていた。最初の方はちゃんとスキルも使わせてくれてたけど、俺が倒していってドヤ顔で帰ってくるもんだから、意地になって色々とハンデを付けさせられた。
まぁでもあの時のアリステラの表情が面白かったし、結果的に地力もついたから文句はないけどな。
「うぉぉぉ!カイル殿!貴方はやっぱり漢の中の漢です!」
「ランディス!!お前もよくやってくれたな!!」
「ガハハハ!今日は祝杯と行こう!ワシのとっておきの酒場に連れてってやろう!」
「...よし」
あっちではランディスとカイルが抱き合い、互いを褒め、ガルバンが祝杯だ!祝杯だ!と騒いでいる。ハイゼルは相変わらず無口だが嬉しそうだ。ってかあのチーム漢臭いな。
「皆よく頑張ってくれた!パーシヴァル今回は大活躍だったな!私が出来ることなら一つだけ何でも叶えてやろう!」
「えっとそれじゃあ休みを...」
「わかった!じゃあ明日は私だけでパーシヴァルの分もパトロールに尽力しよう!」
「い、いえやっぱり大丈夫です...はぁ...」
何だかんだいってパーシヴァルは真面目だな。デノンハウザーに言って近衛騎士の休みを少し増やしてもらおう。このままじゃホントに過労死しそうだ。
「皆ー!僕やったよ!親羊をぼっこんぼっこんにしてやった!」
「ホッホッホッ。スバル殿大活躍でしたな。聞いておりますぞ」
「ノーチラスもニアもイリスもありがとね!皆が仔羊達を抑えてくれたお陰だよ!」
「お褒めの言葉ありがとうございます勇者様」
「ありがとうございますスバル様」
「もうニア!スバルでいいっていつも言ってるじゃないか!」
あっちでは勇者パーティーの面々で喜んでいた。
「ギマン様。私はアザミ隊長の元で副隊長をしていますガラドと言います。お会いできて光栄です」
「そんな大した者じゃないからそんなに畏まらなくていいぞ」
「いえ私達アザミ隊はギマン様の素晴らしさをアザミ隊長から常に聞かされているので、それでは私はアザミ隊長の元に行きます。一目見れて良かったです。それでは」
いったいアザミは俺の何を隊員達に聞かせているのか気になるな。後でアザミに問い詰めよう。
俺はカオリとリーシャちゃんと別れ、用がある者の所に向かう。
「スバルちょっと二人で話さないか?」
「ギ、ギマンさん!はい!喜んで!」
「ホッホッホッ。スバル殿儂らの事は大丈夫ですぞ」
ノーチラスが気を遣い、スバルを貸してくれる。
「あれが英雄殿ですか。とんでもないオーラでした」
「そうですね。魔王を倒したと言われても頷けますね」
俺は皆と少し離れ、会話が聞かれない所まで移動する。
「宝剣を力を使ったんだな。それにしてもよく扱えたな。凄かったぞ」
「いえいえ!あれはギマンさんが教えてくれた事ですし、皆のサポートがあったからですよ!」
「そうだな。スバルに話があるのは別件でな」
「はい何でも言ってください!」
『スバルは日本から来たのか?』
俺が元の世界の国、日本語で話しかけるとスバルは聞き取れない表情はしておらず、驚いていた。やはりそうだったか...
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