125話 乱入と自滅
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「お姉ちゃん、さっきのが来る!」
アザミは親羊の動向を注意深く観察し、《第六感》が先程体毛針を飛ばした時のような警告をしてくれる。
「わかった!《暴竜巻》」
カオリは親羊が体毛針を放つ前に、親羊を囲むかのように嵐魔法で竜巻を発生させる。
親羊の体毛針はその竜巻に全て阻止された。親羊は徹底して防御に専念する意味がわかなかったが、中々仕留めきれない事に腹立たしさを感じていた。
「まだかスバル」
「分かっています。お願い力を貸してデュランダル」
その攻防を見ながら、スイエル、アザミ、カオリ、リーシャ以外のメンバーはスバルの守備についており、今か今かと待ち侘びていた。
魔力を7割以上注ぎ込んでも反応しないデュランダルだが、スバルはそれでも信じて注ぎ込むことをやめない。
デュランダルの力が現れれば作戦通りにいくというこの状況は一つの出来事で崩れ去った。
「「「「メェェェェ!」」」」
親羊を守るべく、北から仔羊が10匹ほど乱入してきたのだ。
「!?...やはり時間をかけすぎたか。レテ!使えうんじゃ!デノンハウザー!ルイジアナ!フォローするんじゃ!」
レテは即座に《獣の解放》を使い、乱入してきた仔羊達へと向う。
その後をデノンハウザーは大剣を掲げ、ルイジアナは《俊足》を使い駆け抜けていく。
だが、悪い事とは連鎖するものであり、南からも仔羊が20匹乱入してきた。
親羊は仔羊達が来た事を察知し命令を下す。【自爆しろ】と。
すると乱入してきた仔羊達がいきなり、大爆発を起こし自害する。突然の爆発に対応にルイジアナは俊足で二人を咄嗟に下がらせたが、軽くないダメージを負ってしまった。
アザミとスイエルは《第六感》と《危機察知》のおかげで何とか免れ、カオリとリーシャは鎧のおかげで無傷だった。
だが、スバルを守っていたジン、セラフィム、ティターニアは爆発をモロに受けていたがスバルは無事だった。
三人がスバルの盾になるように爆発から守ったからだ。
「リーシャ!回復魔法...いや待て!皆服についている仔羊の体毛を取れ!」
カオリは何故数の有利を取らずに自滅させた意図を考え、爆発の余波で自分とリーシャは展開している魔法で付着してはいないが、それ以外の者には仔羊達の体毛がついている。まさかその体毛ですらあの電撃の避雷針になるとは考え過ぎだが、警戒して損は無い。
この数秒でそこまでの思考に至り、判断したカオリはさすがと言うべきだが、少し遅かった。
既に親羊は電撃を放っており、カオリの予想通り、追尾してくる電撃だった。
大爆発の後で追尾してくる電撃にデノンハウザー、ルイジアナ、レテは回避出来ずに倒れる。
スイエルも《危機察知》が発動したが、体毛を払い終わる前に電撃の餌食になる。
アザミは空中を移動しながら《第六感》で追尾してくる電撃を何とかかわしつつ、体毛を払い終えると、魔力を注ぎ込むことに集中して迫っている電撃に気づいていないスバルを見つける。
そこからの判断は早かった。アザミはスバルを庇うように電撃受けたのだ。当然アザミは倒れる。
その隙にリーシャがスバルに付着している体毛を風魔法で払う。
親羊はその惨状を目にして、あの二人以外はこれで仕留めるつもりだったが、まぁいいかとニヤリと笑う。
「リーシャ!他のものを連れて、洞窟へと帰還しろ! 多分仔羊を抑えていたチームも限界だ! このままだと全滅する!親羊は私が抑える!」
「でもそれだと...」
勝つことを諦める事にと言いそうになったが、この状況ではそんな事を言っている場合ではないと魔法を使って退避しようとした時
宝剣デュランダルから暗い紫色をした炎が上がる。
「すいません!お待たせしました!あれ?皆さんが...」
途中から集中していたスバルを周りの状況を見て、唖然とする。
そして、親羊はデュランダルから上がった炎を見て、笑みを無くし、その炎の使い手を最優先で倒さなくてはと行動する。
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