117話 チームと振り分け
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ヘクターは転移の準備が出来たが、シャーリーから話し合いの時間が必要よと言われて、待機させていた。
「うちの者がごめなさいねぇ〜。あぁいう性格だからおおめに見てあげて欲しいわ」
「いやこちらも殺気立ってしまった。申し訳ない」
五将血鬼からは人間に理解があり、副リーダー的存在のシャーリーが、人類側からはデノンハウザーが話し合いの場に出る。
「ヘクター殿の言う事は正しいが、皆疲れておるのも事実だ。少し待ってはもらえないだろうか」
「もちろん待つわ。そして次からは私達も羊狩りに参戦するわ。今回の目標は実戦経験を積むこともあるけれど、一番はレベル上げが最優先だからね〜。パーティーに参加すれば私達がトドメを刺しても経験値は分配される訳だから初めは私達が仲間を呼ぶ前に仕留めて、レベルが上がり次第、皆さんだけで羊を相手する方向でどうかしら〜?」
確かにパーティーに参加すればトドメを刺したものだけではなく、パーティー全員に経験値が分配されるが、それはデノンハウザーとて願ったり叶ったりの提案だった。
「こちらとしてもその方が有難いが良いのか?」
「アリステラ様からは別に詳しい方針は言われてないから大丈夫よ。ヘクター貴方もこれでいいでしょ?」
「わかった。その方針でいこう」
ヘクターの許可も取れた事で、ひとまず休憩の為に30分の自由時間が設けられた。
「怪我した方はこちらに集まってくださーい!私が回復させますので」
リーシャが怪我人を集め、スキルで傷を癒していく。
傷は癒えたものの疲労や羊への恐怖などは取り除けない為、参加者達は地面に座り込み疲れをとる。
「おうカイル!お前のチームには俺がつくことになったからよろしくな!羊との戦いも漢気があって良かったが、常に周囲に気を配るようにしろよ!」
「プリシラが俺を見てた...ついにモテ期が...。お、おう!わかったぜ!」
プリシラが自分を見ていたくれたことに嬉しくて調子に乗るカイル。
「初めまして、俺はランディスと言います!魔族との共闘に皆思う所があるけど、俺は大歓迎ですよ!鍛えてくれて感謝です!」
身体も声もデカいランディスが豪快に笑いながらプリシラに握手を求める。
「おう!お前も見てたぞ!中々漢気があったな!こちらこそよろしくな!」
プリシラはランディスの漢気がある戦い方を気に入ったのか、その手を握る。
「お、俺だけじゃないのか...おのれ!ランディス!やはりお前はライバルだ!」
「ど、どうしたのですかカイル殿!いきなり殴るのはやめていただきたい!」
プリシラとの握手を見て、ランディスをライバル認定したカイルは肩を殴りつける。
「貴方のチームを担当する事になったシャーリーよ。よろしくね〜」
「ギマン様を狙う蛇女...」
「嫌だわ蛇なんて、私は強い人間の男が好きなだけよ〜。まぁ普通に美形でタイプってのもあるけどね」
「グルルルル...」
シャーリーの態度にアザミは威嚇するような唸り声をあげる。ここのチームは相性が悪いようだ。
「ゲーテです。ここのチームの皆様は魔術師が多いので自分が前線に出て攻撃を食い止めますので攻撃してください。仲間を呼びそうになったら、私がトドメを刺しますので」
ゲーテの丁寧な態度に、リーシャチームの参加者は唖然とした。
「ゲーテ殿とお呼びすればいいかの? その提案こちらとしてもありがたい」
聖女イリスとリーシャは怪我人の治療をしている為、勇者パーティの魔術師、ノーチラスが代表してゲーテと話す。
「ゲーテで大丈夫ですよ。私は元人間なので、こうした機会を頂いたのなら、精一杯やりたいと思いまして」
「な、なんと元人間じゃったのか。どうして魔族なんか...いやここでその問いかけをするのは野暮のようじゃな。こちらこそお願いする」
ノーチラスは、どうして魔族になったのか聞こうとしたが、ここでは関係なく、協力してくれるというのもあってやめた。
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