110話 別メニューと冥府の番犬
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110話
俺は一体の仔羊に《神の瞳》を使う。
『悪魔公の仔羊』♀
Lv:500
HP:40000
MP:25000
攻撃:20000
防御:36000
魔法:20000
速さ:16000
知能:600
器用:0
スキル
《体毛硬化》 一時的に体毛を硬化させ防御を増加させる
《角砲》 自身の角を飛ばし攻撃する
《体毛吸収》 受けたダメージを体毛に吸収し、自身の力として利用する
《仔羊の夜鳴き》 HPが一定値まで達すると鳴いて仲間を呼び、その仲間のステータスを増加させる
おいおいなんだこりゃ。俺達が行ってたグランゼル荒野の魔物よりもLvが高い。
さらには厄介そうなスキルばっかだし、防御が50000とか生半可な攻撃なんか効かない。
こんな魔物いきなり倒せなんてどうかしてる。俺はアリステラの意図が分からない。
アリステラはというと俺の方を見て、指に人差し指を当てていた。
多分俺が《神の瞳》でステータスを見たのが分かったから黙っとけって事なのか。にしても死人が出来ないか心配なレベルだぞ...。
「心配しなくても私の部下を付けてあげるから大丈夫よ。それとギマン、貴方だけは別メニューね。仔羊じゃ貴方の相手は務まらないと思うから。それじゃ5チームに別れてちょうだい」
アリステラがそう言うと、皆は戸惑いながらも最初に訓練を受けた者同士で集まり、チームを作っていく。
「何で俺だけ別メニューなんだよ。お前の配下を付けるつったって4人しかいないじゃねぇか。残った1チームはどうすんだよ」
俺はアリステラに近づき、抗議しにいった。
「フフッ。そう焦らないで。残りの1チームには私の《血液魔法》で作った血晶体を付けるつもりだから。3分の1の力になるからレベルは800だけど、仔羊に遅れはとらないわ。さぁギマンついてきて。ヘクター後は任せたわよ」
「お任せください」
俺だけ別メニューの所だけを無視して、歩き出すアリステラ。ダメだ、これは説明してもらえないな。
「カオリ、カイル、リーシャちゃん、アザミ、頼んだぞ」
「任せてくれギマン」
「おうよ!」
「任せてくださいギマンさん!」
「ギマン様、あぁ尊い」
仲間達にここは任せて、アリステラの後を追う。
「ギマンに相手してもらうのは私の可愛いペットよ。ペットっていってもホント飼ってるわけではないから、遠慮なく倒してもらって構わないわ」
「どうせろくでもないもんが出てくるんだろ。俺の嫌な予感レーダーがそう言ってる」
ココ最近、嫌な予感が当たりすぎていて、ヘクターではないが俺もレーダーが使えるようになったのかもしれない。
「着いたわ」
アリステラが足を止めた場所は洞窟の前だった。
「それで?1人で倒してこいってわけか?」
「そうよ。私はここで待ってるから、30分以内に出てこれたら合格で次の魔物を用意するわ」
倒したらどんどん強い魔物が出てくるとか、そんな鬼畜仕様じゃないだろうな。
「それと、今回の訓練でステータスを確認するスキルは使わないこと」
「相手の情報を先に知っておいて何がいけないんだ」
「それじゃ臨機応変に対応できる能力が身につかないじゃない。なによりおもしろくない、わかったら返事は?」
こ、こいつ...思わず握りしめた拳を放つところだったわ。
ここまで来たらやってやるよ。
「わかったよ。10分以内で出てきてギャフンと言わせてやる」
アリステラの感情が動いた所を見た事がまだなかったので、驚かせてやろうと俺は洞窟の中へと入る。
俺が入り切ると、入口が塞がれ、暗い洞窟内に獣の呻き声が響く。
「グルルルルルゥゥ...」
俺は音のした方向には近づかずに、反対方向に距離をとる。
この暗い環境に慣れてきたのか、スキル《環境適応》が発動して、夜目がきくようになった。
すると呻き声をあげていた獣の全貌が明らかになる。
ヨダレを垂らした3つの犬の首をした、冥府の番犬だ。
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