106話 五将血鬼と脳筋
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居候があと3人増えることに辟易していた俺だが、アリステラはカイルとリーシャちゃんとは仲良く談笑しており、カオリは少し警戒しながらも会話に入り、アザミに関しては完璧に警戒していた。
「どうやら着いたようね」
リビングでゆっくりしていると、アリステラが急に玄関の方に目を向ける。
その言葉通り、玄関が開き、ヘクターと後ろに知らない3人が家に入る。
「アリステラ様、ただいま戻りました。五将血鬼全員連れて参りました」
五将血鬼は皆、アリステラの前に膝まづいて、主からの言葉を待つ。
「共闘する事になった者達に紹介したいから、立ち上がる事を許可するわ」
その言葉に立ち上がり、俺達に顔が見えるような位置で立ち上がる。
「紹介するわね。ヘクターは省いて、五将血鬼の二将シャーリーよ。シャーリー挨拶しなさい」
初めにアリステラから紹介された女性は、紫色のロングヘアで俺達を魅了するような笑みを向けている。
「はぁい。アリステラ様から紹介されたシャーリーよ。人類と共闘すると言われた時には驚いたけど、貴方を見たらその感情も消えたわ。私強い男性は好きよ、血も美味しければ最高ね」
シャーリーは、俺を見て舌を這わせながら、ウインクする。
なんだろう寒気がする。
そんなシャーリーにカイルは俺は!俺はどうなんですか!?と手を挙げながら質問する。
女性陣はというと、3人で輪になってゴニョゴニョと何か話し合っていた。
「フフッ。シャーリーは前々から魔族じゃなくて、強い人間の男に興味を示してたわね。私が見た感じライバルが多そうよ?」
「アリステラ様、私はその方が燃えるのです。これからよろしくね」
無視されたカイルだが、俺にいいよな!?お姉さんって感じがして!とシャーリーの感想を言っていた。
お前の楽観的な所が初めて羨ましいと思ったよ。
「じゃあ次は三将のプリシラね。挨拶なさい」
プリシラと呼ばれた女性は一歩前に出る。茶色の髪を短く乱雑にしており、顔は美人だが、どこか近寄り難い雰囲気を出していた。
「プリシラだ。俺はシャーリーみたいに見てくれだけの強さ何か信用しない。拳で殴り合ってお前達が本当に背中を預けれるほどなのか知りたい」
プリシラは脳筋なのか、手合わせして強さを確かめないと納得しないと言ってきた。
「プリシラ、アリステラ様が決めたことだぞ。その命令に横槍を入れるということか?それだけは許さんぞ」
だが、ここで五将血鬼筆頭のヘクターが待ったをかける。
ヘクターはアリステラの事になると人が変わるな。
「別にこれは俺個人の感情の問題だ。共闘に関してとやかく言うつもりはない」
「そんな屁理屈がまかり通ると思っているのか? 主の命令は絶対だ。私達下僕はそれに従っていればいいのだ」
一触即発の空気に、アリステラが1つ手拍子をした。
「全く主人の前で喧嘩なんか始めて、私は恥ずかしいわ。でもまぁプリシラの気持ちもわかるのよね。ギマン、プリシラはこういう性格なの。良ければ付き合ってくれないかしら?」
アリステラが話し出すと、ヘクターもプリシラも黙り、主の言葉を待つ。
この脳筋残念美人と殴り合えっていうのかよ...。
俺は《神の瞳》でプリシラのステータスを見た結果、良い考えを思いついた。
「カイル、お前プリシラの相手をしてやれよ。もしかしたら、シャーリーみたいにカッコイイ所を見せたら気に入られるかもしれないぞ?」
ステータスを見て、今のカイルなら苦戦すると思うが勝てない相手ではないと思い、白羽の矢を向ける。
「なに!?それは本当か!?遂に俺にも春が来るのか...。よし!ギマン承った!」
こいつは本当に扱いやすいな。やる気満々のカイルを見ながら俺は思う。
そんなカイルをうちの女性陣3人は虫を見るような目でカイルを見ていたが、本人は気づいていない。
「わかった。こっちからはカイルを出す」
「フフッ。ありがとね。プリシラ、相手してくれるそうよ。ヘクター貴方は審判をしなさい。死ぬような攻撃は禁止ね」
プリシラはよっしゃ!と拳を合わせ、ヘクターはかしこまりましたと頭を下げる。
そういう訳でプリシラ、カイル、ヘクターは庭へと移動していった。
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