105話 紅茶と喜びの舞
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解散しようとした時、アリステラがデノンハウザーに紅茶の茶葉を貰っていて、とても満足そうな表情をしていた。
どんだけ紅茶好きなんだよ全く。そういえば巴もコーヒーより紅茶派だったなと余計な事を思い出してしまったじゃねぇか。
ヘクターはというと、アリステラの命令に従い、残りの五将血鬼を呼びに行っていた。
俺達がタリスマンを倒したから、ヘクターを入れて残り3人だったな。
まさかそいつらも俺の家に来るんじゃないだろうなとアリステラに問い詰めたところ、え?ダメなの?と当たり前のように言ってくるので、俺はため息をして、取り敢えず仲間達に確認とらせてくれと言った。
戦闘とかはなかったが色々あった俺は少し疲れて家へと帰り着く。
「裏切り者が帰ってきたぞ皆ー!...グホォッ!」
「ギマン様おかえりなさい。泥棒猫も...」
「ただいまアザミ。話したい事あるからそこのおっさんとリビングに来てくれ」
庭でアザミとカイルが鍛錬しており、翌朝の事件以降、俺を裏切り者と呼ぶバカイルに軽くチョップを食らわした。
むしゃくしゃしたからやりました。
アザミに泥棒猫と呼ばれたアリステラは微笑するだけで、余裕の表情を浮かべた。
その態度が気に食わないアザミはシャーと猫が威嚇するかのような反応をする。
「ギマンさんおかえりなさい!魔王様も」
「ギマン戻ったか、アリステラ殿も」
リビングに行くとリーシャちゃんとカオリが迎えてくれた。
「リーシャ、これ王から最高級の紅茶の茶葉を貰ったの。今からいれてくれないかしら?」
アリステラはさっそくとリーシャちゃんに紅茶をいれるようにお願いする。
「こ、これはあの有名なロイヤルメイソンティーではないですか!? わかりました! 私が腕に磨きをかけていれさせてもらいます!」
リーシャちゃんは受け取った茶葉を知っていたのか、興奮気味にキッチンへと走り出す。
「それでギマン、王達との顔合わせはどうだった?」
「あぁ、色々波乱はあったけど、最終的には何とかなった」
「顔が疲れているな。良ければ肩でも揉もうか?」
こう見えてカオリはマッサージが物凄く上手い。たまにしてもらう事があるのだが、めちゃくちゃコリがほぐれる。
その時にカオリの胸が当たるのが少し問題なのだが。
「後でお願いしようかな」
「わかった。よし、今度は少し大胆に攻めてみるか...」
ん?肩こりに大胆も何もないと思うけどな。カオリの言葉に少し疑問を抱いたが、アザミがカイルを引きずってリビングに来たので、まぁいいかとなった。
俺は気絶しているカイルにまた水魔法で起こしてやる。
「ブハッ...!! 嫌やだ!三途の川なんか泳ぎたくない!!」
こいつは起きる度に変なことを言わないと起きないのか。
全員揃った所でリーシャが腕に磨きをかけていれてくれた紅茶を味わいながら、俺は王城であったことをみんなに話す。
「俺は大賛成だぜ!アリステラ姐さん直々に指導してもらうなんて最高じゃないか!それに五将血鬼の中にも女性はいるんですよね?」
「えぇ、2人いるわね。どちらも私には劣るけど美人よ」
「だったら話は早いぜ!俺は異議なし!」
下心丸出しだなお前は。まぁカイルは放っておくとして、女性陣の意見を聞こう。
「指導に関しては有難いです。でも、居候の件はしっかりと部屋分けして、ギマンさんの部屋に勝手に入らないと約束してくれるなら賛成します」
「私もリーシャと同意見だな」
「私も。これ以上泥棒猫が増えたら悪、即、死するけど」
頼みの綱であった女性陣が条件付きではあるが、OKしてしまった。
「フフッ。だそうだけれどギマンはどうかしら?」
勝ち誇ったかのような顔で俺に意見を求めてくるアリステラ。
くそ、バカイルはともかく、女性陣が賛成した手前、ここで俺だけが突っぱねる訳にはいかない。
「わかったよ。勝手にすればいい。ただし、リーシャちゃんが言った条件は必ず守ってもらうからな」
俺は諦めて、1つ屋根の下で魔族と暮らすことを了承した。
カイルが喜びの舞とかいう変な踊りをし始めた時はムカついたが。
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