冒険者ギルドとステータス確認
街に帰ってきたので、冒険者ギルドに向かう。冒険者ギルドに入ると、まずは買い取りカウンターへ向かう。でも、この大量のお魚とかどうしようかな。
「すみません、討伐依頼の確認をお願いしたいのですが、大量すぎて乗せられないので討伐記録だけまずは出せば大丈夫ですか?」
「はいよ。討伐記録を確認させて貰って、依頼に必要な数だけ売ってくれれば大丈夫だぞ」
「はい、ではそれでお願いします」
「これはまた大量だな!」
さすがにこの大量のお魚は出せなかったので、依頼にあった数だけ出して行く事にした。20階近くのドロップもあったので、とてもびっくりされた。そして少し多めに買い取りしたいという事だったので、多めに買い取ってもらった。大量だったのでとても助かった。
後は王都で買い取って貰っても良いかもしれない。買い取りカウンターで手続きをして貰ったら、受付のお姉さんにギルドカードと討伐確認を渡して手続きをして貰う。
「海ダンジョンを踏破してきたのね、凄いわね~」
「お魚いっぱいで楽しかったです。みんなが頑張ってくれたので助かりました」
「はい、手続き完了よ。お疲れ様でした。お魚も沢山売って頂いて助かります、ありがとうございました」
「いえ、こちらこそ助かりました。大漁だったので……」
「ふふ、みんなそんなに可愛いのに強いのね~」
全員で照れてしまったら、お姉さんになでなでされちゃった。
冒険者ギルドを出た後は、宿に帰って休む事にした。宿の部屋についてみんなにクリーンを掛けたらお部屋でのんびりする。
そういえば、この前ライチの鑑定はした時にひぃろ達のもやろうと思ったけど、まだやっていなかったな。
「ねぇ、みんなの鑑定もして良いかな?」
『いいくまよ~』
『いいぴょん』
『いいぱん~』
『ライチもぴよ?』
「ライチもやっておこうか。ダンジョンで大分上がってそうだしね」
『分かったぴよ~』
名前:ひぃろ
種族:特殊スライム(くまタイプ)
LV:52
スキル:サーチ、溶解、土魔法
特殊魔法:育成(熟成)
「あっ! ひぃろ、特殊スキル覚えているね。育成だって」
『ほんとくま? 育成スキルくま?』
育成:植物の育成を助けて大きな実を付けたりできる。お肉の熟成なども出来るのでぜひ試してくださいね。
「わぁ、植物の育成を助けて大きな実を付けられるって。後、お肉の熟成も出来るって……やってみたいね」
『くま? お肉を熟成するとどうなるくま?』
「ふふ、熟成肉は美味しいのですよ~」
『くま?! やるくま!』
『ひぃろ、凄いぴょん!』
『楽しみぱん~』
『美味しいの食べたいぴょん。私の鑑定もしてぴょん~!』
名前:ベリー
種族:特殊スライム(うさぎタイプ)
LV:50
スキル:回復魔法、解毒魔法、溶解、ホーリーアタック
特殊スキル:高速回転
「ベリーの特殊スキルは高速回転だって」
高速回転:ホーリーアタックが強くなります。泡だて器を持つと泡立てる事も出来ますよ。
「高速回転でホーリーアタックが強くなるみたいだよ。後、泡だて器を持つと泡立て出来るって……持つ物を変えたらフードプロセッサー?」
『ハルと一緒にお料理ぴょん?! やりたいぴょん~!』
「ふふ、じゃぁ今度試してみようか」
ベリーが持っても危なくない泡だて器とフードプロセッサーを作ったらお手伝いして貰えそう。良いかも!
『ハル、ぼくのは何ぱん?』
名前:タルト
種族:特殊スライム(パンダタイプ)
LV:48
スキル:鑑定(人物・危険)、溶解
「ん~、タルトはまだ特殊スキルないみたいだよ。多分レベル50で使えるようになるんだと思うよ。今レベル48だから後もう少しだよ! 一緒に頑張ろうね」
『後もう少しなら頑張るぱん~!』
『ハル、ライチはいくつになったぴよ?』
名前:ライチ
種族:特殊スライム(フェニックスタイプ)
LV:19
スキル:再生、炎魔法
「ライチは今19になったよ。海ダンジョンに行く前はレベル1だったのに、19も上がったなんて凄いね~」
『やったぴよ~。ライチも早く特殊スキル使ってみたいぴよ~』
「ふふ、タルトとライチは何が使えるようになるのか、楽しみだね」
みんなはコロコロ遊んでいるので、私はベリーの高速回転で使えるフードプロセッサーを考える。ベリーが持って(?)高速回転出来る物。どうやって持つんだろう……聞いてみないと分からないや。
「ベリー、高速回転でどういう物なら持って回れるかなぁ?」
いくつか錬金で試してみる。T字にした物や、6角ネジみたいなの、他にも板を付けた物など試してみたら、意外にもT字にした物できちんと持って回れた。どうやって持っているかはスライムの秘密みたいです。
まずは木で作ろう。T字の持ち手で回せて、羽を取り換えられるフードプロセッサーを思い浮かべて錬金する。
「錬金!」
材料が光り、光が収まると思い描いた通りのフードプロセッサーが出来た。これでベリーもお料理が出来るようになるかな。
『ハル、それ私のぴょん?』
「うん、そうだよ」
『今やっていいぴょん?』
「じゃぁ、クリームお願いしようかな」
牛乳を錬金して生クリームを作ったらフードプロセッサーに入れて、お砂糖も入れて蓋をしてベリーに高速回転をして貰う。
『ハル、ぼくも熟成やりたいくま!』
ひぃろもやってみたいようなので、ウルフ肉とボア肉を出してあげた。
『育成!』
お肉が光り、光が収まると……うーん、変わっているのかよく分からなかったので鑑定してみると、きちんと熟成肉になったみたいだ。今は焼けないのでアイテムボックスに仕舞っておく。
「今焼けないから、今度焼いて食べようね。ひぃろ、ありがとうね」
『今食べられないの残念だけど、仕方ないくまね~』
ベリーの様子を見てみると、7分立てくらい泡立てが出来ていた。生クリームを使ったおやつ何にしようかな。ゼラチンがあればババロアも出来るなぁ……ゼラチンってそういえば豚から作れたような?本当は皮がいるけれど、出来たら良いな。
試してみようかな。オーク肉をだして粉のゼラチンを思い浮かべる。あっ、出来そうな気がする。
「錬金!」
材料が光り、光が収まると……見覚えのある粉ゼラチンが出来ていた。これでゼリーもババロアも作れるぞ!
「ベリー、上手に高速回転で生クリームの泡立てが出来たね。とっても助かったよ、ありがとう」
『えへへ、ハルのお手伝いが出来て嬉しいぴょん』
ベリーをなでなでしてから、生クリームを貰い、卵、お砂糖、牛乳、バニラオイル、ゼラチンを出して、美味しいババロアを思い浮かべる。
「錬金!」
材料が光り、光が収まると美味しそうなババロアが出来ていた。これはお夕飯の後のお茶で食べようかな。
「ベリーが作ってくれた生クリームでおやつを作ったから、お夕飯の後にお部屋で食べようね」
『楽しみくま~』
『私が作った生クリームで作ってくれてありがとうぴょん。とっても嬉しいぴょん!』
『楽しみぱん~』
『美味しそうぴよ!』
「そろそろお夕飯の時間だから食堂へ向かおうね」
ライチは頭の上に乗せて、他の子達はぽよんぽよん跳ねて食堂へ向かう。食堂に着くと、クリーンを掛けて机に乗せてあげた。エミルさんがご飯を持ってきてくれた。
今日のお夕飯は、お魚と野菜を煮たアクアパッツァみたいなのとサラダ、パンだった。とっても美味しかった。お野菜にお魚の旨味が出たスープが沁みてていくらでも食べられそうだ。
みんなで美味しく食べた後は、部屋に戻りのんびりしてからお茶の準備をする。ババロアには温かい紅茶が良いかな。
『ハル、これ蕩けるくま~』
『シュワってなくなるのぴょん!』
『甘くって生クリームのふわふわも残っていて不思議ぱん』
『美味しいぴよ~』
みんな気に入ってくれたみたいだ。ババロアは久しぶりだったけれど、やっぱり美味しいね。
「明日はどうしようか?」
『お魚いっぱい手に入ったから、ギルドで何か面白そうな依頼見てみたら良いと思うくま~』
「あっ、それはいいね」
『採取依頼も楽しそうぱん』
『どっしーんもやりたいぴょん!』
『ライチも倒したいぴよ~!』
「ふふ、じゃぁ明日は冒険者ギルドに行ってやってみたい依頼があったら教えてね。そろそろ寝ようか」
寝ようと思ったら、ひぃろから嬉しいお誘いがあった。
『ふわふわしたい人いるくま~?』
(なんだって?! ふわふわしたいですっ!)
「はいっ!!」
ひぃろにすりすりしてふわふわを堪能しちゃう。もふもふむぎゅむぎゅとしていると、他の子達もやって欲しそうだ。
『あっ、ひぃろずるいぴょん! 私もふわふわしてぴょん~』
「もちろん!」
ベリーもむぎゅーっと抱きしめてすりすりする。
「ん~、気持ちいい。幸せ~」
『ぼくもやってぱん~』
「きゃー、タルトも気持ちいいっ!」
『ライチも抱っこしてぴよー!』
ライチは小さいのでそぉっと抱きしめてすりすりする。
「ん~、ライチも気持ちいいね。みんなありがとう、とっても幸せ~」
幸せ気分でみんなでおやすみなさい。
読んで頂きありがとうございます。
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明日は砂浜で貝を採取する依頼を受けます。
楽しく読んで頂けたら嬉しいです。




