王都へ到着
お茶休憩をしてから、また少し先に進む。途中、オークに2回遭遇してお肉を確保出来た。うちの子達お肉大好きだからいっぱい美味しいお肉があるのは嬉しい。
皆に野営場所を探して貰う。タルトの鑑定があるから安全な場所で野営出来るので、とても助かる。
野営場所に着くと、土台とテーブルと椅子を土魔法で作る。土台のうえにコンロをセットして、お料理を始める。
今日はお米があるから栗ご飯だ。後、オーク肉のカツとスープにしよう。
栗ご飯は錬金でさくっと作る。カツも揚げる前まで錬金しちゃう。手抜き感が凄いけど美味しいのだよね。でもスープはちゃんと作るよ。
カツにはやっぱりキャベツが欲しいので、千切りにしておく。全部出来たらお皿に盛り付けて完成。
お茶はさっぱりと緑茶をいれる。皆を椅子に乗せてあげていただきます。
「ん~、栗ご飯美味しい」
『カツもさくっじゅわっが美味しいくま~』
『栗ご飯好きぴょん。カツも美味しいぴょん』
『カツ美味しいぱん。さくっじゅわっで美味しい味がいっぱいなのぱん』
「美味しいね、沢山食べてね」
食べ終わって食後のデザートに今日はプリンと温かい紅茶にする。卵、牛乳、砂糖を錬金してプリンを作った。
「今日のデザートはプリンだよ」
『美味しいくま~』
『とっても美味しいぴょん』
『ハル、これ大好きぱん』
「さて、そろそろ寝ようか」
そう言うと皆が私の所に飛び込んで来てくれる。嬉しくて、むぎゅむぎゅもふもふなでなでして仲良く眠った。
目が覚めると、やっぱり皆それぞれどこかに転がっていた。そっと表に出てクリーンを掛けると朝ご飯の準備を始める。
今日の朝御飯はおにぎり作ろう。後は卵焼きとスープは昨日作ったのがまだあるのでそれを出す。
(ん~、ご飯があるって素敵。料理の幅が広がって作れる物が増えて嬉しいな)
ご飯の準備をしてからみんなを起こそうと思ったら、起きてたみたいでテントの中でぽよんぽよん跳ねて遊んでいた。
「おはよう。ご飯食べる?」
『ハル、おはようくま。食べるくまー』
『ハル、おはようぴょん。もちろん食べるぴょん』
『ハル、おはようぱん。食べたいぱん』
皆を椅子に座らせてあげて一緒に食べ始める。
「今日はご飯を使ったおにぎりだよ。ほんのり塩味だよ」
『三角になってるの面白いくま。でも美味しいくま~』
『不思議な食べ物だけど美味しいぴょん』
『お塩の味もするけど、ほんのりご飯が甘くて美味しいぱん』
おにぎりでも大丈夫そうで良かった。お昼ご飯の時とか便利だものね。今度いっぱい炊いて作っておこう。
食べた後はお片付けをして王都へ向けて出発する。今日中に着けるといいなぁ。
「ひぃろ、王都まで後どれくらいか分かる?」
『ん~。お昼過ぎには着くと思うくま~』
「そうなんだ。教えてくれてありがとう。じゃぁ、王都まで頑張ろう!」
いつものように3人が先に進んでくれる。ぽよんぽよんして揺れるしっぽに和みながら進んで行く。
途中でウルフとオークに遭遇したけれど、さくっと討伐。うちの子達は強いなぁ。
今日のお茶の時間はアイスフルーツティーにしよう。フルーツティーはどうしても時間が掛かるから、錬金でおいし~く作っちゃおう。後はおやつは何にしようかなぁ。じゃがいもがあるからポテトチップス作ろう。時間もないし、これも錬金でさくっと。なんて便利な……。
~その頃のスライム達は~
『ハルがまた何か考えている顔しているくま。何かあったくま?』
『違うぴょん。あれは美味しい物を考えている顔ぴょん!』
『美味しい物ぱん?』
『そういえば、いつも美味しい物を考えていたくま!』
『食べたいぱん……』
『きっとおやつの時間なのぴょん』
みんなで涎の垂れそうなお顔をしていて、緊張感が全然ないハル達。でもスライム達によく理解されているみたい。
『ハル、おやつ食べたいくま』
『お腹すいたぴょん』
『食べたいぱん……』
(あらら、お腹空いてしょんぼりしちゃった)
みんなをなでなでして、おやつの時間にする。土魔法でテーブルと椅子を作って錬金タイム!
材料は紅茶、美味しいお水、オレン、レモン、アプル、ブドウで錬金してアイスフルーツティーを作る。じゃがいもと油と塩を準備して、錬金する。
『ハル、おやつなのにじゃがいもくま?』
「うん、美味しいからちょっと待っててね」
錬金してポテトチップスを作り、みんなの前にそれぞれ分けて出してあげる。
「今日はじゃがいもでポテトチップスとアイスフルーツティーだよ。はい、どうぞ」
不思議な顔をしながら食べるひぃろ達。でも食べると途端に嬉しそうになる
『パリパリして美味しいくまー!!』
『パリパリで塩味がちょうど良くて、アイスフルーツティーに良く合うぴょん!』
『どっちも美味しいぱん!!』
みんな大興奮で食べた。美味しく食べてくれてとても嬉しい。また色んな味で作ってあげよう。
簡単にお茶をした後はお昼までまた先に進む。少し進むと森が終わり平原になった。かなり先の方に街が見えてきた。でもまだまだ遠い。もう少し進んだらお昼にしよう。
お昼ご飯は何にしようかなぁ。今日は簡単にティリスの街で買った串肉を挟んだパンにしよう。後はさっぱりとアイスティーかな。
「そろそろお昼にしようか」
『するくまー』
『するぴょん』
『するぱんー』
テーブルと椅子を作って皆を座らせてあげると、パンとアイスティーを出してあげた。
みんなで挨拶をして食べ始める。
『ハル、これティリスの街のくま?』
「そうだよ、よく分かったね」
『私もこれ好きぴょん』
『美味しいぱん~』
「王都でも美味しい物沢山食べようね。王都はまた人が多いだろうから、みんなはどうする? バングルに入る?」
『ぼくは肩の上くま~』
『私も肩の上ぴょん』
『ぼくはフードがいいぱん。危険が合ったら教えてあげるぱん』
「みんな、ありがとう」
(全員バングルに入っちゃったら寂しかったから、嬉しいな)
「よし、食べたら王都へ入ろう」
そこからまた1時間近く歩いてやっと王都クラフティアに着いた。門番さんに冒険者カードを出して手続きをしてもらう。
「こんにちは、お願いします」
『こんにちは。ブ、ブロンズかーど!? まだ小さいのに凄いな』
「た、たまたまですよ」
『おっと、手続きだな。はい、これで大丈夫だ。ようこそ王都クラフティアへ』
「ありがとうございます。王都は初めてなのですが、お勧めの宿屋さんってありますか?」
「だったら、ギルドの並びにあるロール亭がお勧めかな。ご飯も美味しいし風呂もあるぞ」
「お風呂もあるんですか! 行ってみます、ありがとうございます」
「人が多いから気を付けてな。この道をまっすぐ進むと冒険者ギルドがあって、右に曲がるとロール亭だ」
「はい、ありがとうございます。行ってきます」
門を潜ると、沢山の人が歩いていた。ブレストの街よりも道幅も広いけれど、人も多かった。
まずは冒険者ギルドでタルトの登録をしてもらおう。
読んで頂きありがとうございます。
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明日は冒険者ギルドへ行って宿に向かいます。
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