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えっ?もふもふなのにスライムなの?!~可愛いスライムと行く異世界旅~  作者: 猫野 伽羅


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ブレストの街まで後少し

 お昼も食べたので次に行ってみよう。まだ他にも木の実のなっている木があったんだよね。次は何の実だろう。大きな木の実を拾って鑑定してみる。


 クルの実:実を割ると中にクルミが沢山入っている。地球のクルミと同じ


「今度はクルミだ~。ひぃろ、ベリー。これも欲しいのだけど大丈夫?」


『大丈夫くま! ハルが欲しいなら美味しいのくま!』


『大丈夫ぴょん! 絶対取って行くんだぴょん!』


 2人とも良く分かってらっしゃる。そう、クルミも好きなのよ。チョコと一緒にブラウニーも良い。後はチョコチップクッキーに入れても良い。


 そう色々考えていると、2人のスピードがさらに上がった。私が美味しい物を考えていたのを察知したみたい。食べ物の力は凄いね、二人ともすごいスピードで実を落としてるわ。


 2人のおかげでクルの実も沢山取れた。


「ひぃろ、ベリーありがとう。疲れてないかな?」


『これくらい全然大丈夫くま』


『平気だぴょん』


 後1本、木の実が生っている木があったけれど、どんぐりだった。どんぐりはいらないかな。


『ハル、これはどうするぴょん?』


「これはいらないかな」


『じゃぁ、先に進むくま』


「うん、ありがとう。よろしくね」


 その後はまた、ひぃろとベリーのぽよんぽよん跳ねて進む姿を見てほっこりしながら、たまにウルフを倒しながら進んで行く。木の実はないけれど、薬草とかハーブを採取していく。木の実を取るのに結構時間を使ったから、ブレストに着くのは明日かな。


 今日中に着けないのが分かっているので、途中でお茶休憩もする。今日のお茶はオレンのジュースが入ったアイスオレンティーにした。少し甘さを足すのがポイントだ。こういうお茶は私的には多少甘くした方が美味しいのだ。


「ブレストまでまだかかるし、お茶にしよう。今日はアイスオレンティーとクッキーだよ」


『アイスオレンティー美味しいぴょん!!』


『オレンのジュースが入っていて甘くて美味しいくま!』


 休憩してから、また薄暗くなるまで進んで野営準備をする。テントとコンロを準備したらシールドを張る。今日のご飯は何を作ろうかな。

 コロッケにしたいけれど、全部を今作るのは大変なので、揚げる直前まで錬金で作ってしまう。日本にいた時もこのスキル欲しかった。今日の栗を煮るのもコロッケを作るのも時間がかかる。それが錬金スキルだと一瞬なのだ。なんて素敵スキルなんだろう。


 後はやっぱりお外なのでスープを作る。温まる物はやっぱりないとね。コロッケはパンに挟もう。


「今日はじゃがいもでコロッケを作ったよ。さ、食べよう」


『コロッケ!前にハルが言っていたやつくま。』


『聞いたことないぴょん』


「ベリーが来る前だったからね。さ、温かいうちに食べよう」


 みんなで食べ始める。


『ハル、コロッケ美味しいくま。さくっとしたら中身はしっとりでこれ好きくま』


『外のさくっとするのが好きぴょん』


「パンの衣をつけて油で揚げるんだよ。そうするとさくっとするんだよ。私もコロッケ好きなんだ」


 みんなで美味しく食べてクリーンしてからテントに入る。


 テントの中でチョコの実を1つ取り出してみる。錬金で外側と種の中を分けてみると10粒ほどのチョコの塊があった。なるほど、チョコの種はこうなっているのだね。持っているとちょっと溶けたからやっぱりチョコなのだろう。


 これはやっぱり嬉しい。アーモンドじゃなかった、アモンの実も取り出して錬金して、アモンチョコを作った。

 期待している目をしているから、やっぱり味見をしちゃおう。一粒ずつ食べさせてあげてから私も食べる。


「ん~……美味しい。これが食べたかったんだ」


『お、美味しいくま~。チョコはとろっとしてアモンはカリっとしてるくま』


『ハル、紅茶欲しいぴょん。絶対に合うぴょん!』


「うん、日本でも紅茶と一緒に食べていたから美味しいよ」


 ということで、紅茶も入れて出してあげる。

 ついでにクルの実チョコも作って食べさせてあげる。


「美味しいね。明日のおやつ用にも作っておくね」


 アモンチョコとクルの実チョコをいくつか作ってアイテムボックスに入れておく。

 とりあえず明日のおやつはこれで良いかな。


 ひぃろとベリーをもふもふむぎゅむぎゅしてみんな一緒に寝る。


「おやすみなさい」

『おやすみくま』

『おやすみぴょん』


 朝起きて、テントの外にそっと出てクリーンする。今日の朝ごはんはチョコスコーンを作って生クリームで食べよう。


 まずは生クリームを作ろう。牛乳とお砂糖を出して錬金して生クリームを作ったら、アイテムボックスに仕舞っておく。

 次は小麦粉、バター、お砂糖、牛乳、チョコの実を出して錬金してチョコスコーンを作った。それぞれのお皿にセットしてアイテムボックスに仕舞っておく。


 今日は朝の紅茶をアールグレイに似た茶葉があったのでそれで紅茶を入れる。これもカップに注いだ所でアイテムボックスに仕舞う。


 テントに向かおうと振り返ると、2人がちょうどぽよんぽよん出てきた所だった。


『ハル、おはようくま』


『ハル、おはようぴょん』


 というと2人は私に向かってぽよーんと飛んで来た。慌ててキャッチしてむぎゅーっと抱きしめる。ひぃろとベリーを降ろしてからなでなでもする。


『今日の朝ご飯はなにくま?』


「今日はチョコスコーンに生クリーム付けて食べよう。後、アールグレイティーだよ」


『やったぴょん。美味しそうだぴょん』


 私も座ってアイテムボックスからみんなの分を出していくと、みんなそろっていただきますをして食べ始めた。


『チョコスコーンと生クリーム合うくま。とっても美味しいくま』


『チョコスコーンと生クリームも合うし、アールグレイティーもとっても合うぴょん』


「美味しいね。今日はブレストの街まで着けるといいね。二人とも今日もよろしくね」


『任せるくま』


『よろしくぴょん』


「ひぃろ、もうすぐ着く感じなのかな? だったら街道に出た方が良いのかな?」


『まだもう少しかかるけど、そろそろ街道に出られる時に向かうくま』


「うん、お願いします」


 そういうと、みんなで仲良く歩いて行く。相変わらず緊張感の欠片もなく歩いて行く。

 しかし、日本にいた時だったらこんな一日中歩くとかすごく疲れたはずなのにこっちだと12歳だというのに、身体の作りが違うのか全然平気だ。


 途中で休憩を挟みながら歩いて行くと、街道に出た。もうすぐ街に着くのかな。

 街道の先の方を見るとだいぶ先の方に街が見えた。


「あれがブレストの街か。後もう少しだね」


『楽しみくま』


『楽しみだぴょん』


30分くらいさらに歩いて、やっと門の辺りに着いた。お昼頃だから門の所はそんなに並んでいなかった。


読んで頂き、ありがとうございます

ブックマークや☆もありがとうございます。とっても嬉しいです。


明日はやっとブレストの街へ到着します

楽しく読んで頂けたら嬉しいです

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