表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
323/400

304.帰還2

門を出て荒野を進む。

うさぎは居るが、ダッシュで逃げている。

皆の成長の成果だろう。

暇そうな冒険者たち。

「やべぇ、仕事が無い。」

「まあ、そう滅多に魔物に合う事も無い、行きがオカシかったんだ。」

なるほど、魔法使い殿の言うコトも最もだ。

普通はドラゴンに出会うことは無い。

青いコアラに会うより確率は低いだろう。

日が高くなり休止を取る。

良い時間だ。

お茶を配る。

「教授。良い時間なので学園まで飛ぼうと思います。」

「う、そうか…。生徒オットーそれは安全なのだろうな?」

いわれて気が付いたが今まで”岩の中に居る…。”と言う事態になったコトが無い。

「…たぶん。」

「おい!」

今までハエ人間も物質融合で爆発した跡も見たこと無いから何らかの安全装置ぐらいは付いているだろう。

細かいことは解析待ちだ。

休憩が終わる。

片付けも終わった。

「では休憩が終わり、学園に移動する。馬車の近くに集れ。」

「「「はい!」」やべぇ、魔法やべぇ。」

ポーンを操作すると。学園の校門前に付いた。

未だ授業中の様子だ。

「うむ、何かくらくらする…。」

「やべぇ、なんだろ?目が回ったような気がする。」

兄妹は軽い目眩を覚えている。

俺には特に異常は無い、但し大人数で飛ぶと魔力消費も大きい。

行きと同じだ、距離は関係が無い様子だだ。

校門を潜る。

校舎の前にやって来た。

「よし、では学園の帰還を確認した。おめでとう。全員の判定の腕輪を回収する。一人ずつ並べ。提出した者から解散。」

鉢がね少女隊から順番に腕輪を回収する。

教授は腕輪を受け取ると腕輪に書かれた番号を考査表に記入している。

俺が最後になった、腰に下げた腕輪を渡す。

「生徒オットー、コレで全て終了だ。」

「教授、ありがとうございました。」

「コレで生徒の単位の問題も一部カタが付いた。学園としても歓迎する…。今度はもっと安全な計画にしてくれ。」

「いや、たぶん二度目は無いと思います。」

苦笑する教授。

「そうだな。俺は考査の集計が有るので教員室に戻る。では良い休日を。」

「「「ありがとうございました。」」」

解散宣言をしたが下級生は未だ集っている。

馬車から自分の荷物を降ろしている。

「さて。コレで考査も終了だ。生徒は解散、マルカは日没まで休暇だ。一人にならない様に。」

「「はい」」

「あ、あの、オットー様は?」

マルカが訪ねる。

「俺とベスタは冒険者ギルドで後処理がある、馬車と馬の返却もある。戻るのは日没前だ。」

「はい。解かりました、夕食の準備をしておきます。」

「我々も冒険者ギルドへ向わなければ行けません。」

山猫団のリーダーが言う。

「まあそうだろう。一緒に行こう。」

俺の予想では又、受付と揉めるだろう。

主に達成日の件で。

「では娘、冒険者ギルドに向う。」

「はい、では出発。」

動き出す馬車。

「オットー様、良い週末を。」

「ありがとうございました。ラカス、コレからどうする?」

「うーん。寮に荷物を置いて…。町に遊びに行こうかな、夜は姉上を訪ねよう。」

「ヴェッタ、シェール一旦寮に戻って荷物を置こう。」

「そうね…。お昼どうしましょうか?」

「一旦家に帰ります…。」

「ソレットは自宅からだったっけ?」

「はい、」

それぞれの日常がやって来た様子だ。

旅と言うものは非日常を楽しむものだと言うが。

ソレは異世界でも同じなのか…。

学校を出て馬車は王都を進む。

なるほど…。あの北の炭鉱の町と見比べるときらびやかで町を歩く人々の顔色も良い。

希に種族的特長で顔色が悪い者も居るが…。

ギルドに着き二階で任務達成の書類を提出する。

受付のチャンネーの顔が曇るが誠意を持って対応したら何とか聞き入れてくれた。

山猫団も同様だ。

何せ依頼主が良いと言っているのに…。

まあ、異世界ドコでもお役所仕事は同じだ。

「ありがとうございました。」

「「ありがとうございました」ス」

「又、何か有りましたら是非、冒険者山猫団をお願いします。」

「ああ、ありがとう助かった。次も頼む…。あまり銭にならん依頼かも知れないが…。」

実際、学園からの支払いは随分と安い物だった。

昨日の情報収集依頼の方が高額だった。

うむ、何か追加報酬を用意しておくべきか…。

ギルド前の建物で別れる。

コレから任務達成祝いだそうだ。

町の雑踏に消える山猫団を見送る。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ