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201.お守り

食事が終わり部屋に戻る。

フェルッポに約束した手前。

仕事が…。増えた。

まあ、良いだろう。

測定器の設計図を広げる。

どうしても大掛かりなモノは誰かの協力が必要だ。

ソレには縮尺模型でホントに動くか実験しないと…。

メイドさんずが戻ってきた。

風呂上りだ。

なるほど…。突撃女湯イベントは未だ果たしていない…。

思わず思案に暮れる。

あの腕輪を買わなかったコトが悔やまれる。

女湯だ…。

「あの…。オットー様?」

「うん?なんだ?」

「いえ、三日では無くても良いのですが…。」

顔が赤いメイドさんず。

「毎日は嫌だろう?」

「う、そうですが…。」

「は、はい…。」

仕方が無い。

じっくり楽しむ。


全ての劣情を外に吐き出すと。

メイドさんずの顔が冥土(ヘブン)に近い。



朝だ夜明け…。

眩しい、まあ良い、日暮里大砲手入れは無い。

メイドさんずはツヤツヤ顔で部屋の片付けをしている。

全て腰にぶら下げた標準装備のママから貰ったガンのお陰だ。(海兵ジョーク)

しかし。枕元には戦友が…。

この戦いは…。全て戦友の犠牲の上に成り立っている。

犠牲を…。生贄を求めるのだ…。

この世界の等価交換だ…。

人は何かの代償が無いと先に進めない。

まるでゲームだ。

友情、信頼、裏切り。

俺はNPC達に…。

NPCに信頼度。友好度…。利益と…。何かを与えている。

ベスタがシーツを片付けマルカが俺の髪をすいている。

力をかけるな…、俺の戦友が…。

穴山梅雪的な裏切りフラグが…。

隠しフラグが在るかも知れん。



さて、着替えて朝の鍛練にベスタ向かうと。

ミソッカス共が全員揃っている。

乳タイプ兄弟の顔色が良い。

若いから回復が早いのか?

「おはよう、諸君、揃っているようだな。」

「おはよう、オットー。」

前髪が話す。

「さてと。指輪の不具合が見つかったが…。使いすぎると良くないと言うコトになった。」

「なんだ?そりゃ?」

「”ウェイ”の魔法と同じだ。一日に何回も使うなというコトだ…。元々、常時発動型だからな。一日一回のつもりで作った。激しい時で三回までだ。二日安静にして間を開けろ。」

そうだ、やりすぎ注意だ。

「使いすぎるとどうなるの?」

フェルッポが挙手して質問する。

「戦友を失う事に成る。」

皆息を呑む。

そうだ…。深刻な話なのだ…。

「そうか…。すまなかった、オットー。」

カールが深刻な顔で謝罪してきた。

そうだ、カール。お前もフサフサだが…。将来はわからんぞ?

軽く二人をサーチする。

回復はしている様子だ。

「ソレで…。カールとジョンには指輪を返却するが…。用法をしっかり守れ。」

「すまないオットー…、家宝を。」

「解かった。」

「よし、カールとジョンにはソレとは別に内の臓を回復するお守りを渡そう。」

指輪をそれぞれに返却して、金属片を渡す。

カールとジョンは装備して感触を確かめている。

「こっちはどうするのだ?」

「ジョン、コレの金属片は握ったまま魔力を通すと発動する魔道具だ。それなりに魔力を使う。内臓を活性化させて身体を回復する。」

「指輪とどう違うのだ?」

「指輪はあくまで骨と筋肉と…まあ体の外に近い部分を癒す。コレは体の中心を癒す。効果は腹痛や食中り、下痢、二日酔いに効く。」

「凄いじゃん。僕にもちょうだい。」

「凄いな…。これも家宝に相応しい。」

「弟よ辞めとけ何か裏があるハズだ。」

「まあ、カールとジョンが上手く行ったら量産品を作る。さあ、試してみろ。」

実験台が騒ぐ。

「おい、本当に大丈夫なのか…?」

「オットーの言うことだ…。大丈夫だろう。」

「さて、その魔道具はヒモを通して何かに付けるか首からぶら下げても良い、使う時は握って使ってくれ。」

そうだ、握ってくれ。

不信のジョンの眼差しだがカールは発動した。

うん、問題なく動いている。

「別に…。何も変わらないぞ?」

「そうだな…。」

おっかなビックリ発動したジョン。

「まあ、そういうモノだ…。体を普通に戻す。疲れを癒す。深く眠った方が良いが。コレも一日に一回を目安だ。食中り、下痢の時は全部出した後に使うと回復が早いはずだ。」

「いや、そういう話はメシ前は辞めてくれ…。」

突っ込むマルコを無視する。

「オットー昨日は酷かったぞ。」

「何がだ?ジョン。」

「鍋一杯の粥とワゴン山盛りのパンと梨が三回来た。」

「ああ、全部食べろと言っていたが、喰いきれなかった…。パンと梨は収納したので良いが。」

そうだったな…。Mr.ロバート、大銀貨を全部材料費にしたのか?

「まあ、良く食べることだ…。そうしないと強くなれないぞ?」

「オットーが言うと説得力が有るね。」

「そうだな…。アレックス。」

マルコが呆れながら同意する。

いや、意外と重要な話なんだが…。

「粥は何とか食べきれた…。」

「しばらくは粥は見たくも無い。」

うんざり顔の乳タイプ兄弟。

「なら大丈夫だな。俺は体を作る為に炒った豆の粉を山羊の乳に溶いて毎日食べていた。」

「う。美味しくなさそう…。」

「それ…。旨いのか?」

フェルッポとカールが嫌毛な顔だ。

「いや?全然。癖もある。しかし骨と筋肉を作る為に重要だ。まあ、干し肉でも良いが…。塩が多いからな。」

「塩が多いと何か問題でも有るのか?」

「カール。塩は体を動かす時に必要だが…。沢山食べると心臓に悪い。体を使う時だけ食べればよい。」

「そうなのか…。肉は体を作るのに必要とお爺様から聞いたが…。」

「そうだ、ジョン、肉は必要だ。だから、山羊の乳なのだ。肉は塩付けしか手に入らないからな…。自分で獲って来れば別だが。」

「オットー色々考えているんだね…?」

「理由が…。有るのだな…。」

感心するアレックスとマルコ…。

俺が何も考えて無いと思っているのか?


(´・ω・`)西日暮里!!

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