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139.キンニク1

ふう。

朝になり賢者モードの俺を。

笑顔で笑い合うベスタとイネスの会話が聞こえる。

仲は悪く無さそうだ。シーツを片付けている。

ツヤツヤした顔で。”子供が欲しい”的な話を行なっている。

おいおい、そんなことココで情報共有するなよ。

後ろ開発の先行者イネスのコトをベスタは敬意を払っている様子だ。

強化トライバルが完成した暁には…。

まあ、良いだろう。

椅子に座った俺の頭にマルカがブラシを掛ける。

何かがブラシに付いている…。

いや、気のせいだ…。

そんな事…。俺の戦友達がこんなに貧弱なハズがない。

晴々した表情でイネス教授が帰った。

どうやら精霊魔法の隠蔽を使ったらしい。

視覚に捕らえられない魔法らしいが。

GUIと赤外線モードには捕らえられる。

俺が赤外線モードのコトをイネス教授には説明しなかったが。

イネス教授は俺が精霊魔法を見破ったのは”愛の力”だと思い込んでいる様子だ…。

怖いな、エロフの思い込み。



身体を拭き終わったので朝の鍛練に出る。

アレックスもいる、何時ものミソッカス共だ。

「イテテ。」

カール、とジョンがゴーレムに成っている。

「どうした?カール?ジョン。」

「筋肉痛だ。」

「昨日鍛練しすぎた。」

「ドレドレ。」

サーチする。全身の筋肉が炎症を起こしている。

普通では使わない筋肉だ。

「そういえばカールとジョンは昨日のお昼過ぎに中庭に居たよね。」

フェレッポが目撃情報を示す。

なるほど二人が中庭に出る理由は一つしかない。

「ほほう、”ウェイ”を使いすぎたな?」

「ああ、そうだ、模擬戦中なのにカールがイキナリ”ウェイ”を使ってソレでコチラも使った。」

「ジョンに奇襲で一気に決着を付けようとしたら凌がれた。」

「ジョン、それなら切れるまで耐えて切れた途端に打ち込めば良かったのでは?」

「オットーそう思ったが耐え切れなくなったので思わず使ってしまった。」

「そうだ、お互い負けるわけには行かないから”ウェイ”の掛け合いになった。」

続けるカール。

「ははは、で、どっちが勝った?」

「魔力切れで共倒れだ。」

「いや、ジョン。俺の方が倒れるのが遅かった。俺の勝ちだ。」

「いや!カール。アレは同時だ。いてて。」

屍乳タイプ兄弟がケンカを始める、しかし体が動かないのでケンカにも成らない。

ソレを見て呆れるマルコ。

「ヤレヤレ。限界まで使うとこうなるのか?”ウェイ”の魔法は。」

「かなり痛そうだね。」

「ははは、ジョン、カール大人しくしろ。ヒール掛けてやる。その様子だと三日は痛いぞ。」

「頼むオットー。」

「すまないオットー。」

二人に強化ヒールを掛ける。

「どうだ?自分の限界が解かったか?その調子だと戦場で敵将を倒しても横から敵の雑兵にやられそうだな。」

うん、目に浮かぶ。

「言うなオットー。」

「そうだ、アレは模擬戦だ」

肩をまわして状態を見るジョンにストレッチして異常が無いか確認するカール。

強がる乳タイプ兄弟。

「うーんしかし、心配だな…。」

「何が?オットー。」

前髪にイラッとするが。

俺が居ないとコイツ等危ない。

何か策を考えるか…。


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