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第78話 尾張の悪役令嬢様との思い出(61)
《《あの頃》》の《《尾張の悪役令嬢さま》》は、いつも最後には俺へと更にわけのわからない台詞……。
俺の身に覚えもないこと……というか?
俺自身も【鬼武蔵】や佐々成政に敗戦するわけにはいかないから、あいつら相手に無我夢中で戦っていた! 争っていた!
だから小さな俺は二人の姉ちゃんたちに対して邪な想いなどなくタイマン勝負をおこなっていたつもりだった。
それでも《《尾張の悪役令嬢さま》》にとっては、それも嫉妬! 憎悪! の対象になるからね……。
嫉妬に狂い蛇女と化した吉姉さまはいつも自分に酔いしれ、狂いながら、俺の小さな身体へと鞭打ちを続けてきたよ。
しかし俺は織田家の小姓達よりも身分が低い人質の身であり。




