第68話 尾張の悪役令嬢様との思い出(51)
そう吉姉さまは未来人の誰も知っている、戦国時代の劣勢を跳ね返した奇跡の奇襲作戦の一つである、あの《《桶狭間の戦い》》を勝利へと導いた知将でもあるから。
俺が直ぐに自分の気を高ぶらせ、血を昇らせ、沸騰させる短気な性格であることをあのアマは熟知しているから。
吉の奴は策を弄して、俺に罠をかけ誘い、短期決戦で勝利を得ることを目論んでいることが多かった。
そして俺の方はまだ幼いから織田信長を見抜くだけの技量が無く、吉姉さまの下策に安易に乗ってしまい。
その後も《《尾張の悪役令嬢さま》》は大変に嬉しそうに。
「えい!」
「やぁ!」
「とぅ~!」
《ペチペチ》
《パチパチ》
《《尾張の悪役令嬢さま》》は自分の握る長い竹槍で、幼い俺の身体を突き、叩きを繰り返しながら。
「あっ、はははははは」
「わっ、はははははは」と。
サド女王さまは、もう堪りませんわ~! 嬉しいですわ~! ほっ、ほほほほほほ~! と大変に御満足そうだから。
その後の俺はいつも三人から長い竹槍で突かれ! 叩かれ! 打たれ! サンドバック状態……。
俺はいつも自分の幼い身体中に赤い痣が多々できるまで三人から体罰を受け続けるから。
俺はいつも最後には痛みに耐え兼ねることができなくなり。




