第59話 尾張の悪役令嬢様との思い出(42)
【鬼武蔵】の阿保は絶叫や奇声を上げつつ、いつも俺や成政を置いて一人で降参! 阿保は降伏! 白旗を《《尾張の悪役令嬢さま》》へと振るから。
俺達の方はいつも佐々成政との二人だけになり、三体二へと変わってしまうから、俺と成政の二人は顔色を変え、後退りをすることが多々あったのだ。
◇◇◇
う~ん、さてどうする? さてどうしようか? さてどうするかな? と、俺はいつも脳内で思案をすることが多かったのだ。
そう森可成は《《イノシシ武者》》という名のヤンキーの姉ちゃんだったからいつも単独で猪突猛進──!
【鬼武蔵】の奴はいつも俺や成政の許可もなく玉砕してくれるお蔭でね。
俺と成政の二人は槍の長さのハンデだけではなく、人数のハンデも背負うことが多かった。
だから更にピンチへと陥った俺と成政の二人は、「う~ん」と呻りつつ思案しながら、《《尾張の悪役令嬢さま》》や恒興、犬千代の様子を窺いつつ『ジリジリ』と後ろへと下がることが多々ある。
でッ、その都度、《《尾張の悪役令嬢さま》》は自分達の勝利を確信しているから。
「早く二人共、アーシにかかってきなぁ~? あんた達二人みたいにいつまでもジリジリと後退するようならば。二人共々、共犯と言うことで夕飯は抜きで折檻~、体罰~、拷問の刑~。二人仲良く、小姓らしくアーシのおもちゃにしてあげるから~。ふっ、ふふふ。あっ、はははははは」




