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第56話 尾張の悪役令嬢様との思い出(39)
「ほら、竹千代頑張れ、いっ、ひひひ。アーシにカッコ好いところを見せたいんだろう、あんたは?」と。
アイツは《《第六天の魔王》》──《《織田信長》》だから、いつも自分の口の端を『ニタ~!』と薄気味悪く吊り上げ、妖艶に笑いながら俺へと告げると。
その後の俺は犬千代や恒興と争い、最初は空手で凌駕してやるのだが、最終的には年齢差と体力差でいつもタイマン勝負に負ける。
それでも俺は幼少期に《《尾張の悪役令嬢さま》》の下知で、アイツの小姓達とタイマンをやり続ける。
そして俺は酷く敗戦をする度にいつも心に誓う。
いつか必ず織田信長の小姓軍団を俺の手で血祭! 必ず躯にしてやるからな!と。
《《あの頃》》の俺はいつも尾張の奴等を心の中でいつも憎みつつ吉の奴をいつかは自分の嫁にしてやるからな! と。
俺は自分の奥歯を噛みしめ! 歯ぐきから血が出てませんか? を続けながら日々の鍛錬を勤しんだ!
しかしだ! 俺達、《《尾張の悪役令嬢さま》》の小姓軍団の訓練はこんなものでは終わらんよ。




