第47話 尾張の悪役令嬢様との思い出(30)
「うえぇ~ん、姫さま~。もう内蔵助は無理で御座います~。可成殿の私への攻撃を止めるように指示をしてください~」
俺達、男三人が「はぁ、はぁ」と荒い息遣いと「ゴクリ!」と喉を鳴らしつつ、自分の大事な物もついでに固くしながら、佐々成政と森可成の女子プロレス! 女子レスリング! を魅惑的なシーンを観戦していると。
成政の奴が織田信長に泣きついて、もう自分はギブアップだから、許して、堪忍してと、命乞いをいつもする。
しかしだ! 吉姉さまは生まれながらのサディスト女で! あのひとは本当に性格が歪んでいる!
だからアイツは他人が困る顔や泣く顔を見るのが本当にお好きで! 嬉しくて仕方がない! もうそれこそ? 吉の阿保が昇天して逝くぐらい好きで仕方がない悪役令嬢……。姫さまだから……。
「内蔵助~! アーシになに~、泣きついているの~? アーシは泣き虫の小姓なんていらねぇんだよ! だから自分の歯を食いしばり最後まで可成に食い下がり、抵抗、抗え! 内蔵助! わかったわね! これはアーシの強制的な下知だから、死ぬまで戦え~!」
吉姉さまはいつも自分に命乞いをしてくる成政に対して女神の恩赦を与える訳ではなく、魔王の所業で憤怒しながら情け容赦の無い言葉をかけ、一喝! 叱咤する!




