第42話 尾張の悪役令嬢様との思い出(25)
【鬼武蔵】の顔色はいつも一発で蒼白して奴の口から。
「えっ! えぇ、えええっ! 嘘~!?」
急に奴はヤンキーの姉ちゃんから乙女に変わり、絶叫をあげるのだ。
だって【鬼武蔵】は犬千代に会心のプロレス技の一撃を入れ、技もしっかり入り、勝利の確信をしていたのに犬が【鬼武蔵】の柔肌が当たることで、自分の身体火照り、アドレナリンが身体中に分泌されて、奴の痛みが快感へと変わり歓喜を始めワンワンと鳴くから。
それが【鬼武蔵】は気持ち悪くて仕方がない。
せめて乙女の【鬼武蔵】に近代的な日本のブラジャーかビキニ水着……。
まあ競泳水着かレスリング専用のスーツでもあればいいのだが。
ここは戦国時代……。まだ安土・桃山時代もきていない応仁の乱の最中の戦国時代……。
そう俺はよくあるアニメやマンガ、ライトノベルの主人公達のような出来事が前世でよいおこないをしたのに、犯人の狂刃に倒れ命を絶った為か?
神様、女神さまの気まぐれ? 悪戯? でタイムスリップのような転生を果たした邪神さまのような存在だから、俺は現代、過去の日の本の事情には大変に詳しい。
しかしそんな近代的な優艶なボディースーツ……。乙女の柔肌を覆い隠す物はこの時代にはない。
だからと言って乙女達が肌襦袢を着衣したままで男子達と争う訳にはいかないから吉姉さまも【鬼武蔵】も成政も胸にさらしを巻いてはいる。
しかしこれだけ荒々しく頻繁に動けば、いくら少女達の発達途上のオッパイだとしても激しく上下左右に揺れ、タユタユと激しく動くから、さらしの巻は段々と緩み、『ヒラリ!』と解け、オッパイは解禁……。
【鬼武蔵】は《《生オッパイ》》を世に曝け出す失態を毎回犯している。




