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第38話 尾張の悪役令嬢様との思い出(21)
またその都度俺は尾張の悪役令嬢さまへと声を上げ。
「吉姉さま~! 恒興の奴が吉姉さまの入浴シーンをまた覗いては喜んでいますよ!」と通報したことが多々ある。
そう、あの頃の俺は織田信長の忠実な犬であり! 番犬!
自分の彼女を守るのに必死だったから。
俺が何度、吉姉さまに密告したかわからないぐらいの《《変態恒ちゃん》》だから。
恒興の奴は勝利のためならば、なりふり構わず【鬼武蔵】の足に抱きついて頬擦りの連打攻撃を続ける……。
そう俺は恒興の奴とは違って、女の子が大変に嫌がる変態行為をしない上に、できるだけ空手の技も高校の授業で覚えた柔道も使用しないで、普通に素手の殴り合いをしてやったが。
恒興の奴は俺が先ほども説明をした通りで、策士の上に、戦の流れを読み取るのが大変に優れた名将だからね。




