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第35話 尾張の悪役令嬢様との思い出(18)
だから俺も恒興に対して情などいれる必要性はない。
恒興~、ざまぁみろ! お前が俺のことをいつも嘲笑うからだ! 天罰だ!
特に俺は異世界ファンタジーのラブコメの女神さまの加護を受けている、神仏と変わらない男! 将来の天下人さまを嘲笑うからだ! 馬鹿者目がぁっ!
あっ、ははは~。いっ、ひひひ~。ひゃぁ、ははは~。ふっ、ふふふ~。わっ、ははは~! と。
俺はいつも心の中で歓喜していれば。
尾張の悪役令嬢さまも最初は恒ちゃんの可哀想な様子を見て歓喜──自分の腹を抱えて笑うけれど。
少し間が開けばこの通りだ!
「恒興~。アーシと乳姉弟の癖にそのざまはなんだ? あんたは~、竹千代よりも弱いじゃないか? このまま恒興! あんたが無抵抗で可成に負けたら後でアーシが折檻して、今晩の食事も抜きだからね、わかったぁ~、恒興~?」
そう吉姉さまは自分の乳姉弟が余りにも不甲斐無いからと憤怒! 尾張の悪役令嬢さまは第六天の魔王らしく怒りをあらわにしながら、唸りつつ恒興をいつも脅し始める。




