第21話 尾張の悪役令嬢様との思い出(5)
そうアイツ! 吉の奴は! 自分にサド気の性癖があることを俺には包み隠さず教えてくれた。
そして俺の幼い身体へと飴と鞭の御褒美だと告げては、折檻を繰り返して、あの《《悪役令嬢さま》》は毎日の日々を楽しんで、自分のストレス解消の捌けにしていた。
まあ、俺はされていたよ……。
だから今は俺が織田信長の側にいないから豊臣秀吉と明智光秀が、吉姉さまの性癖の捌けになっているかも?
それか依然のメンバー達で続行かもしれないな?
そう実は? 織田信長のストレス解消の捌けにされていた丁稚の奴等は他にも存在していてね。
そいつらと俺は本当に毎日大変な日々を過ごしていたよ。
特に俺の場合は、いくら織田の人質の身分であろうとも本当ならば《《三河》》は《《岡崎城の城主》》であり、吉姉さまと比べても石高の方も遜色ない家柄なのにさ……。
尾張のろくでなし、傾奇者達……。
まあ、現代日本で呼ばれているヤンキー達……。
そんな素行が悪い乱暴者達を男女と問わず吉姉さまは好んで集めては相撲や体術の稽古……。
そう、先ほど俺が言っていた馬鹿者……。丁稚達……。池田恒興に前田利家……。佐々成正や森可成等のヤンキー達……。
まあ、他にも色々な輩がいたけれど……。
ほとんどの者達が織田信長についてこれずに脱落……。
まあ、中には大怪我をして動けなくなった者や本当に他界をした者達もいると尾張の奴等が言っていたぐらい。
俺達は吉姉さまの下知の下──生死をかけた争い……。
そう吉姉さまの下知で本気の喧嘩勝負を強引にやらされた。
しかし俺! 松平元信も負けん気は強い方だから男である恒興や犬千代との本気の殴り合いや相撲をとるのは、何も気にしはしないけれど。
佐々や森可成は吉姉さまと一緒で女人……。今流行りの姫武将と言う奴だから流石に可哀想……。
だから俺は中身はアラサー爺なので、姫武将達の顔だけは殴らないように心がけた。
特に佐々も、森可成もまさに尾張美人と言った感じで大変に麗しい姫武将……。
そう俺の憧れだった吉姉さまと比べても遜色ない容姿をしていた可愛い国人衆の令嬢さまと町娘だったけれど。
森可成はみんなも知っての通りで、別名【鬼武蔵】と呼ばれていた剛の者でね。
尾張の町の不良達をシメていたヤンキー姉ちゃんでさ。いつも尾張の町中を肩で風切り、振って、威張り歩いているのを尾張の悪役令嬢さまが見つけ。
いい者、見つけた~!
こいつはいいわ~!
使えそう~!
よ~し、スカウトするぞ! と。
尾張のおおうつけが気に入り声をかけ、連れてきた剛の者だから本当に強くてね。
あいつ、森可成とさ、俺が相撲をとっている時に、女人の柔肌が自分の肌に当たり、擦れ、触れるものだから。
根っからのスケベなタヌキ親父の俺は……。
ついつい、いけないこと!
悪いこと!
スケベなことだ! とわかっていても……。
俺、《《松平元信》》はタヌキ親父の異名を持つ大の女性好き……。根っからの超スケベな男……。




