第5幕
第5幕
3年ほど、大きな総合病院で診てもらってきたが、その病院は自宅から遠かった。
その3年で、ありとあらゆる系統のピルを試した。
だが、私の体に合うものはなかった。
↑まじで毎朝吐き気。
ピルによっては、飲みはじめ、不正出血を起こすものもあった。
最も長い時で、50日間ほど不正出血が続いたことがある。
その時は貧血で、死にそうになった。
その頃、自分がしていた仕事の記憶が、実は丸々無い。
私はどうやって生き延びたんだろう…。
ヘロヘロの体で遠い総合病院に行くのがだんだんとしんどくなってきた。
だから、紹介状を書いてもらい、もっと自宅から近い小さなクリニックに転院した。
控えめにいって、このクリニックは『超最悪』であった。
ここが、運命の分かれ道だったと、今でも思う。
婦人科疾患の痛みやつらさに、全く寄り添ってくれない医者だったのだ。
「あなたくらいの内膜症で、そんな痛くなるはずないから。」
と言われ続けた。
言われ続けて3年経った。
3年、じゃあこの下腹部痛は何なの?とモヤモヤし続けた…。
妊娠希望なのに、ピルで排卵を止めている人は、どうしたら妊娠できるのか?
その解決方法を一緒に考えてくれる医者では無かった。
産婦人科医なのに。
痛みの原因を、一緒に考えてくれなかった。
ここで私のドヨンドはさらに加速した。
ー私、なんのために生きてるの…?
この時は、何もなし得ず、歳だけ取っていく自分の人生に、本当に価値が見い出せなかった…。
しかし、次回、私の本気が立ち上がる。




