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Intrusion Countermeasure:protective wall  作者: kawa.kei


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 「はい、本日は皆さん、お集まりいただきありがとうございます」


 ヨシナリはそう言って集まったメンバーをぐるりと見回す。

 現在地は「思金神」のホーム。 広いので集合場所としては何かと好都合だった。

 タカミムスビもこういった用途で使う事に関してはうるさく言わないのもあって待ち合わせ場所やブリーフィングルームとして非常に重宝されている。


 「いよっ! 待ってたぜ!」


 ヴルトムが嬉しそうにしている。 明らかに今回の報酬に期待している様子だった。

 今回集めたメンバーはヴルトム率いる「大渦」から350名。 動かせる人数は全員連れて来たようだ。

 

 「今回も楽しめそうだナ?」


 ポンポンはまんまる、ニャーコに加えて合計20名での参戦。

 ツェツィーリエは予定が合わなかったようだが連れて来たメンバーはB~Dランクと高ランクのプレイヤーが多い。 


 他には「栄光」からはツガル、フカヤとイワモトの3名。

 「思金神」からはタヂカラオと彼が連れて来たプレイヤーを合わせて50名。

 そして「烏合衆」からはアドルファス、カカラ、アリス、ケイロンの4名。


 モタシラ達は予定が合わずに欠席となった。  

 それに加えて「星座盤」のメンバー8名。 合計435名でこの復刻ミッションへと挑む事になる。

 400居ればいい方と思っていた事もあってこの人数は嬉しい誤算だ。


 ちなみにアイロニーも誘ったのだが、忙しいようで欠席となった。


 「はい、では簡単に攻略の流れを説明します。 その前に全員、暗視系の装備は積んできましたか? 視界がかなり悪いのでセンサー系の強化は必ず行うようにしてください」


 特に声は上がらない事もあってヨシナリはではタヂカラオさんお願いしますと位置を代わる。


 「では、ざっくりと流れを説明させて貰うよ。 参加していない者も居ると思うから概要から」


 タヂカラオがウインドウを操作するとこれから挑むミッションのステージマップが表示される。


 「作戦目的はこのマップ地下に存在する敵の反応炉の破壊となっている。 侵入までの流れは地下施設へと直通の通路を抱えている拠点を陥落させてそこから入る形になるけど、今回はそんなに簡単な話ではないんだ」


 ウインドウの表示が切り替わる。 そこには特殊なデザインのトルーパーが映し出された。

 ただ、ライトで強引に照らしている上、動いている最中だった事もあって酷く不鮮明となっている。


 「推奨人数以下で開始するとこんな感じの特殊なエネミーが出現する。 非常に強力なので遭遇した場合、個人で当たらずに近くに居るランカーに助けを求めるように」


 そこでヴルトムが挙手。


 「質問、いいか?」

 「どうぞ」

 「出現位置やタイミングとかは分からないのか?」

 「それがはっきりしないんだ。 こちらで遭遇した時も一定ではなくてね。 施設内に侵入した後だった場合もあったし、外にいきなり湧いてきた時もあった。 恐らくは相手の都合で参戦する形にしていると判断せざるを得なくてね」


 つまりは警戒しつつ出て来た時にその都度、対処しなければならないという訳だ。

 

 「強さは前に出て来た奴と同格って考えていいのか?」

 「あぁ、あのレベルと認識してくれればいい。 はっきり言ってここのメンバーの誰であっても一対一での撃破は現実的ではない。 危険な相手なので、くれぐれも突っ込んで行かないように」


 タヂカラオは「烏合衆」やふわわ達の方へと視線を向けて釘を刺す。


 「はっはっは、言われてんぞお前ら」

 「これも日頃の行いの所為だな!」

 「いや、アドルファス君にカカラ君? 君達は割と筆頭だからね?」


 他人事のように笑うアドルファスにタヂカラオはお前もだぞと指摘すると更に笑い出した。

 釣られるようにカカラも笑っており、タヂカラオは大丈夫かこいつ等といった表情を浮かべていたが、気を取り直したのか話を続ける。


 ヨシナリとしても謎のエネミー――オペレーターの存在は無視できない。

 可能であれば今度こそは自分の手で仕留めてやりたいといった欲もあった。

 厄介なのが出現のタイミングが不明な点だ。 タヂカラオの話によるとどのタイミングで現れるのかが分からない以上、常に警戒する必要があるからだ。


 これは非常に厄介だった。 

 数が居るならそもそも出てこないので気にしなくても問題はないのだが、推奨人数以下の場合は高確率で現れる事もあって中々に神経を使う事になりそうだ。 

 

 少ないと言っても400人以上いるのだ。 

 加えてメンバーの大半を占めている「大渦」のメンバーは低ランクのプレイヤーが多い。

 その為、遭遇した場合、高い確率でかなりの被害が出る形となるのだ。

 

 マップが広大である以上、助けに行くにしてもほぼ確実に初動が遅れる事となる。

 

 「まぁ、そんな理由でなるべく固まっていく形になる。 どちらにせよ視界が不明瞭である以上、下手に分散するのは危険だからね」

 

 オペレーターだけでなく敵性トルーパーも出るのだ。 

 小分けにするのは余りいい手ではない。 

 本来なら小分けにして広大なマップを探索したいのだが、そんな理由で非常に難しかった。


 「もう一ついいか? 『思金神』は何度もクリアしているのなら配置なども頭に入っているんじゃないのか?」

 「基地の位置自体は変わらないんだけど、何が配置されているかがランダムなんだ。 だから、中枢への道がある場所に関しても確認するまで分からない」


 ヴルトムの質問にタヂカラオは即答。 来ると分かっていた事もあって返答が滑らかだ。


 強敵の出現タイミングさえ分かればもう少し手広くやった方がいいのだが、場所も変わるのだ。

 その為、思った以上に難易度が高い。 無駄に損耗を出したくないタヂカラオとしては大人数で一つ一つ当たりが出るまで探すという手間はかかるが比較的、安全な作戦を取りたいというう訳だ。


 「なるほど。 分かった。 悪いな遮っちまって」

 「いや、ここはそういった質問の場も兼ねているから気になる事はどんどん聞いてくれ」


 指示に従う事に納得してもらえるのなら安い物だよと付け加える。

 雑な事をして足並みを揃えられないなんて事になっても目を当てられない。

 その為、ここはしっかりとしておくべきだろう。 ヴルトムの質問も理解できた。


 「大渦」は報酬目当てで参加しているのだ。 

 今回のミッションは敵機の撃破数で個々人の報酬額が変わって来る事もあって少しでも多くの敵を撃破したいといった所だろう。


 それから数名の質問に答えつつミッションの流れを説明した後にブリーフィングは終了となった。


 「――では、これよりミッションを開始します。 頑張りましょう」


 最後にヨシナリが締める形でフィールドへと移動。 ミッション開始となった。



誤字報告いつもありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
そこから入る形なるけど ↓ そこから入る形になるけど
特に何も言ってなかったけど、今まではオペレータの参戦は1名だけやったのかな まあ2名以上のパターンがあったら、タヂカラオが言ってるか
悲報、おねーたま、またしてもおいしいイベントに参加できず オペレーター2枚積みなんて豹変で復刻を何回回しても出てこないだろうに タヂカラオ、ツガル、フカヤ、ポンポン、ニャーコ、まんまる、アドルファス、…
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