261.剣の王妃
暗殺者による襲撃を、よりにもよってランドスカープ王城内にて受けることになったギュルディ。
ただ、これが人間の暗殺者であったのなら、そう容易く王城への侵入なぞ果たせなかったであろう。
襲撃してきたのは、人間を一飲みにしてしまえるほどの大きさの蛇であった。しかもこいつら、どういった理屈かその全身が無色透明であり、見る、ことができない相手なのだ。
巨体の蛇であるのだから、重量も相応にあり、であれば壁を登り越えるなんて真似も出来ない、とも思われたのだが、こちらもまた理不尽な不可思議によりするすると壁をのぼり、簡単にこれを突破してくる。
「それではどうしようもないではないか!?」
報告を聞き、そんな悲鳴をあげるのは一部の文官たちぐらいのもので、王城内につめていた武官や衛兵たちは、即座に透明な相手への対策を講じた。
大量の粉やらをかける、床にまくなんて手も有効であり、こうして対応している者もいたが、王城内の衛兵がどうしたかといえば、そのまま剣を抜いて普通に斬っていた。
「いや、見えなくても気配はあるだろ。ましてや蛇なんだし、あんなにずるずる這ってりゃ誰だってわかる」
誰だってではないだろう、と文官は思ったが、当たり前に見えない蛇を叩き斬っている彼らを見ていると、剣士とはそういうものかと納得してしまった。
無論、シーラが厳選し訓練を課すなんていう真似をした王城内の衛兵たちであればこそである。そもそも、透明ではなかったとしても、人の大きさ以上もある蛇を剣のみで斬り倒すなんて真似、よほどの剣士でもなくば出来まい。
そしてそのシーラだが、ギュルディを探して走っていた途中で、ギュルディは衛兵詰め所に入り、ほぼ安全は確保できたと聞くや即座に攻めに転じる。この時点では、自身が最重要警護対象であることが綺麗さっぱり頭から抜けている。王妃教育敗北の証明である。
城の構造は把握しているので、後は自分だったらこの透明蛇もどきの群を使って、どう城を攻めるかを考える。
『玉座の間を狙うような間抜けである可能性も、一応潰しておこっか』
玉座の間なんてものは少なくともギュルディにとっては典礼用の設備でしかなく、その仕事時間のほとんどは仕事がしやすいよう万端整えられている執務室にて費やされる。
他者との面会も大半はこの執務室横の謁見室、なんていうほど豪華でも広くもない面会室にて行なわれているのだが、それは一般的に王と呼ばれる人物のやり方ではない。
玉座の間に向かったシーラは、国の顔でもあるため定期的に綺麗に磨く以外にさほど使用頻度のないここ玉座の間に、雪崩れ込もうとしている蛇の群を発見した。
「……居たし」
王を必死で守らんとしたが故にこそ、逆に手薄になってしまっていたここ玉座の間前にて、シーラが一人と蛇多数、なんて形になってしまっていた。
護衛側が数的不利を強いられているのは、城中見渡しても今はもうここ以外にはない。そんな場所に、最重要警護対象である王妃が一人でいるのである。
「ま、面倒がなくていいかな」
一番強い自分が一番多くの敵を殺す。これが最も効率が良いと思っているシーラだし、魔獣だろうと何だろうと、己の剣がより劣るとは考えていないのである。
城の外にいながらにして、ロキは自らが率いている蛇たちを操ることができる。
それはロキの魔術により、指揮下の蛇たちの視覚を共有することができるからだ。
数千の死人兵を操るヘルのように同時に何体もの蛇と情報を共有することはできないが、都度切り替えが可能であるし蛇自体にもそれなりの知性が備わっているため、襲撃には一切の問題がない、はずであった。
「なあああああんでどいつもこいつも不可視が通用しねえんだよ!?」
見えないのだから簡単に事は成る、そう思っていたロキであるがこの城の衛兵共ときたら、どういう理屈か蛇の接近にも即座に気付くし、正確に蛇の位置を特定することもできるのだ。
他の役人たちはまるで見えていないのに、衛兵だけがそうできるというのはどうにも理解し難い現象であった。
「そんでもってどいつもこいつもクソ強えじゃねえか! なんだありゃ! ナリの眷属がまるで子供に追い散らされるカラスみてえにサクサク殺されちまう! ここは何だ!? 本当に城か!? ヘルが集めた死者の修練場なんじゃねえのか!?」
喚き怒鳴り騒いでも、返事をしてくれる者はいない。
しかし、と気を取り直すロキ。とんでもない手練れが多数いようとも、ギュルディ自身はナリの眷属で襲えば十分殺せるはずだ。
なのでロキは迷いなく王城玉座の間を目指す。
ロキもまたアーサ国の王の血筋を引く一人でありアーサ国王城にて暮らしていた時期もあり、王の過ごし方というものを知っている。
『オージン王と同じく、ギュルディは政務が好きらしいからな。謁見のための玉座の間の近くに執務室を置きほとんどの時間をここらで過ごすという形だろう』
実に惜しい。
そして玉座の間の前には、ロキも知るランドスカープ最強剣士の一人シーラが待ち構えていたのだ。
「よし、大当たりっ。ちょうどいい、シーラも一緒に殺れりゃ陛下も喜ぶだろ」
透明化を見破られているのはもうこちらをつまらなそうに眺めるシーラの視線でわかっている。
だが、ナリの眷属の巨体と運動能力、そしてその数十一体を考えれば、単騎なぞ物の数ではない、とロキは思った。
廊下を埋め尽くすほどの同時攻撃だ。跳んで逃げる隙間を埋めるように食らいつきにかかり、勝利を確信するロキ。
だがシーラは慌てず騒がず、地を這い進みシーラの真正面から仕掛けてきた一匹を、二歩ほど踏み込み縦真っ二つに切り裂いた。
食らいつかんとした牙はシーラの左右に滑り外れ、シーラは即座に振り下ろした剣をそのまま真上に振り上げる。
更に深くナリの眷属の胴が斬り裂かれ、同時に、シーラの身体はこの切り裂いた身体を盾にすることで安全を確保する。
『上手いこと考えるねえ』
絶望的な同時攻撃をあっさりと切り抜けておいてそんなことを考えているシーラだ。
シーラの動きに気付いているのは、最も近くをすり抜けた二匹のみ。必死に制動し、シーラの方に首を向ける。
直後、内の一匹の首が飛んだ。
剣の幅が届いていないのに、蛇の首は綺麗に千切れ飛んでしまう。
その不思議を追求する暇もなく、もう一匹の首も飛ぶ。その飛んだ首に気付いて残りの蛇たちもシーラ生存を察し仕掛け直すが、同時攻撃でもないソレはカウンターの餌食だ。
噛みつきにかかった頭部を縦に割られ、牙ごと口を千切られ、背後を突いたはずの尻尾の一撃も直前に振り返っての一閃で千切り飛ばされた。
『あ、怒った』
軋り声が一つ。それが蛇の意思疎通の声であるようで、シーラの周囲の蛇たちが一度距離を開く。
と同時に控えていた一際大きな体躯を持つ蛇が突っ込んできた。
挙動の前動作が他の蛇と比べても小さい、戦い慣れた蛇のようだ。
シーラは低く腰を落とし、足首より下のみの動きで全身を斜め前に跳ばす。同時に、横薙ぎに剣を振るう。
蛇の口の端を狙った一撃だ。相手透明なのにそんなところまで見抜けてしまうのだから、達人というのは実に始末に負えぬ相手だと言えよう。
『にゃんと!?』
だがこの一撃に、蛇もまた反応してきたのだ。
飛び込みながら僅かに頭を下げ、シーラの振り回す剣に対し、自身の牙が引っ掛かるよう動かしてきた。
これをやったのは、狙ったのは、体躯に優れているとはいえ蛇である。魔獣化した獣が如何に恐ろしいかという証左であろう。
シーラにできるのは、元よりそうするつもりであった強い姿勢を維持したまま、構わず剣を振り抜くことである。
「っ!?」
声にならぬ悲鳴をあげたのは、跳び掛かった体躯に優れる蛇、この蛇たちの長ナリであった。
シーラの剣は牙で押さえて尚止まらず。牙ごと蛇の口脇を斬り裂いてしまったのである。
牙で止めた瞬間は、確かにそこにこの大蛇ナリの飛び込んだ勢いと巨体の体重がのしかかっていたはずなのだ。そしてこれらを支えるに足るだけの強度が牙にはあったはずだ。
だが、止まらず。
この瞬間、技量だの運の良し悪しだのといったものではなく、純粋に生物としての優劣が定まった。
シーラはこの大蛇ナリに、より勝る生物であると証明されたのだ。ナリに対してだけでなくシーラ自身に対しても。
『でも、逃げないよ、ね』
お互いにわかっている。これ以上の比べ合いは無意味だと。それでも、ナリは雄々しく踏み出し、そしてシーラの剣により打ち砕かれた。
ナリの眷属たちもだ。彼らもまた勇敢に戦い、ただの一匹たりとて怖じる者はいなかった。
その巨体故に、シーラが全てを殺し尽くすまでにそれなりの時間がかかったが、結局最後の一匹であっても、シーラにかすり傷一つ残すことはできなかった。
その結果を以てシーラは彼らを弱敵だと考えることはない。
「……ていうか、鍛えてなかったらそーとー危なかったよ、今」
ナリの牙を叩き斬った時だ。この時、以前の、リネスタードにきたばかりの頃のシーラだったなら、剣を弾かれ身体を飛ばされ、そして追撃を防ぐことはできなかっただろう。
この巨大な蛇を相手に力負けせずに済ませられたのは、日々身体能力の向上に努めたおかげであった。
全ての大蛇を蹴散らしたシーラは、次なる巨大な敵を迎えることになる。
「シーラ様!?」
それはそれはもう大きな声。まるで悲鳴のようなソレは、ようやく追いついたシーラの護衛の任についている戦士たちであった。
彼らの姿を見てようやくシーラは、自分が率先して動くような真似をしちゃマズイことを思い出したのである。
「……あちゃー、やっちった」
「やっちったではありません!」
全身に大蛇の返り血を浴びたシーラは、とてもとても、この国の王妃なんてシロモノには見えない有様であったとか。
シーラはこの後、侍女長と衛士長にめちゃくちゃ怒られることになる。シーラがどんな言い訳をしようとも、兵士に稽古をつけるのと敵襲に際し単身で突っ込んでいくのとはまるで話が違う、と言われればまったくもってその通りと平謝るしかないのである。
シーラに甘々なギュルディであろうともこればっかりはフォローのしようもなく、がんばれーと見送るしかできないのであった。
オージン王の軍、魔獣軍は魔獣の集まりであるからして、通常の糧食を必要としない。
そして、戦の結果生じる敵の犠牲を用いることで糧食を節約できる、という利点に関し、いざこれを目の当たりにした唯一の人間であるところのオージン王は、想像の十倍悍ましかったその光景に大層気が滅入っていた。
「これは、とてもではないが、通常の軍と一緒の運用はできんな」
こんなもの見た日には士気が下がるどころの話ではなくなろう。相対している敵側の戦意も下がっているのが見てとれるが、ここまでしてあのていどの戦意低下しか得られないのであれば本当にこれは必要な行為なのか、と自問せずにはいられない。
魔獣たちをそれなりに可愛がっているオージン王ですら、これは無理だ、と思ったものである。
またこれ以外にも予想だにしなかった様々な問題が噴出しているが、それらを一つ一つ丁寧に解決しながら、オージン王はランドスカープ領内への侵攻を続けている。
王都を離れ、こうして軍の指揮を執るのも久しぶりなら、一人っきりでこうまで長い時間を過ごすのも久しぶりだ。
問題が大きすぎたが故にこのような事態になっているとの自覚もあるが、それはそれとして、こうして戦の場に赴くにあたって興奮している部分もなきにしもあらずだ。
「まあ何にせよ、勝つ勝負というのは気分が良いな」
国境突破から交戦六度。その全てに勝利してきたオージン王だ。
初戦、国境の砦は不意打ちにもかかわらず三日ほど粘られたが、問題なく陥落。
次戦は関所にもなっている隘路に建てられた砦で、ここは城壁を越えられる魔獣が突っ込んで即日に陥落。
以降は足止め目的の攻撃が幾度かあり、つい昨日、交通の要衝ともいうべき城を落としたばかりだ。
ここでの戦いは、この地方の兵ありったけをかき集めての防衛戦であり、ここを突破できた意義は大きい。
魔獣の軍というものに疑問を持っていた者も、この成果をもってその威力を思い知ったことであろう。
『かくいう私も、野戦にこそ向いていると思っていたぐらいだからな』
ところが魔獣の持つ人間にはない特異な能力たちは、攻城戦のような対人を想定している舞台でこそ威力を発揮するものであった。
予言を実行にうつす度にオージン王が思うことだ。予言に従いその先を予測し動いたとしても、思いもよらぬ展開は待ち受けているもので。
ただ予言があるのなら、その先にある成功を疑うことなく突き進める。それは、ともすれば堕落をすらもたらしかねないほどの優位点である、と常々オージン王は考えている。
反予言の怪物二匹の存在を認識してからは、特にそう思うようになった。
「来るかな、あの二人は」
最後に確認された場所から考えるに、オージン王の魔獣軍の前に現れるかと思っていたのだがその気配はない。
リネスタードに戻ったというのなら好都合。後にまとめて殺し尽くせる。
魔獣軍の前にくるのなら、オージン王が全身全霊をもって相手をする。こちらの方が展開としてはしんどいが、朋友スラーインの仇を討てるというのであれば望むところだ。
ヘルの方に行く可能性もゼロではないが、今あの両名が海岸沿いに向かう理由が存在しないことを考えれば、ほぼありえないと断じてしまってよかろう。
ヘルの外洋航行船ナグルファルによる奇襲は、絶対に事前察知不可能であるのだから。
そして、ギュルディへの暗殺に差し向けたロキはといえば。
「十に一つ、といったところか」
成功の可能性がだ。
だが今、オージン王側が最も少ない損失で最も大きな成果を挙げられる手段がこの暗殺である以上、きちんと試している、とランドスカープ側に提示してあることこそが重要なのである。オージン王もまた必死になって勝利を手にせんと動いていると示すことが。
今、オージン王が注視しなければならない最大の障害は、エルフのユグドラシルただ一人。
これがリネスタードにいるという予想だにしない出来事こそが最大の懸案材料であった。
エルフの森から何百年も出てきたことのないユグドラシルが、よりにもよってこの時期に森を出てランドスカープの都市、それも魔核の森最寄りの街であるリネスタードにきているというのは、いっそこの世界全てがオージン王の予言成就を阻みにきたのでは、と思えてしまうほどの事態であった。
だからこそあちらには、オージン王の持つ最強の駒をぶつけてある。
「ニーズヘッグ、ヨルムンガンド、いずれもエルフやスヴァルトアールブですら多数で押し囲まねばならぬ、犠牲無くして打倒はありえぬ難敵よ。そしてヨルムンガンドによる汚染は、後始末にこそ多大な手間と労苦を強いるものだ」
この部分は賭けになるが、オージン王はユグドラシルの善性を信じられると思っている。そう考えるに足る情報も幾つか手にしている。
ならば足止めとしては、かなりの効果が期待できるだろう。
アレさえ動かないのであれば、オージン王の勝利は疑いようのないものとなる。
「魔核の数こそが勝敗を分ける唯一にして最大の要因よ。そこに気付かぬまま破れるがいい、ギュルディ、そしてエルフたちよ」
リネスタード、ダイン魔術研究所。そう改めて名付けられた建物にて、エルフのスキールニルは渋面のまま考え込んでいる。
これの隣にいる同じくエルフのイングといえば、こちらはあっけらかんとしたもので。
「悩んでたって一緒でしょ。どの道ぶっ殺すんだから、今やっちゃった方がいいって」
黒竜ニーズヘッグの進路はリネスタードではなく、更に奥地へと向かっている。その標的候補の中には、エルフの森も含まれている。
だが現時点でエルフの森を狙っていると断じるのも早計だ。そもそもからして強力な竜族であろうとたった一匹でエルフの森攻略はありえない。
で、現時点ではあくまでアーサとランドスカープの対決であって、エルフに関係していることではない。たとえそこに黒竜ニーズヘッグがいようとも。
「うぬぬぬぬぬ~」
その段階でエルフの、それも最強戦力であるイングが出張るというのは、どう考えても問題がある。というか問題しかない。
だが、逆に下手な人間の軍をぶつけるよりは、イングが出張って単騎で勝負する方が無駄な犠牲も出ないし、勝算も高いし、もし敗れたとしても逃走も容易い。
渋面のままでスキールニルは言う。
「……強力な魔獣の出現と、これがエルフの森にまで至る進路を取っていることから、対応可能であるイング様が山の散策ついでにこれを撃破。人間は、一切関係ない。イング様にとってはさしたる脅威にもならぬ魔獣の一匹や二匹、一々森にお伺いを立てるほどのものでもなかった、で通します。出来れば遺体を回収できれば連中の文句も減るでしょう」
あはははは、と大いに笑いながらスキールニルの背中をばんばんと叩くイング。
ここでの楽しい楽しい研究を通して、随分とスキールニルの態度も軟化しているのだ。
んじゃ許可も出たってことで、とイングは少しづつ、魔力を自身の身体に循環させていく。
ふう、と一つ息を吐きながら、イングを先導するようにスキールニルは建物を進む。
そのまま建物を出て、研究所の敷地を出て、森へと続く街道にまで出ると、スキールニルはイングの魔力を確認する。
『……何度見ても、慣れませんね、コレ』
ヤる気のイングが全身に魔力を走らせ纏わせている姿は、もう同じエルフだとは思えないものだ。
あまりに膨大にすぎる魔力により、極自然に周囲に対し威圧を放ってしまっており、何事かとびっくりした魔術師たちがぞろぞろと建物からこちらに目を向けようとしている。
「んじゃ、行ってくるねー」
「ご武運を」
スキールニルの返事を聞くか聞かぬかの間に、イングの姿はその場から掻き消えた。
いや消えたのではない。イングはただ、異常なまでに跳ね上がったその身体能力により、あっという間に見えないところにまで走っていっただけである。
エルフという種全体から見ても、明らかに逸脱した力を持つイング。
その全力が、久方ぶりに解き放たれたのである。
視界の彼方に微かな土煙を認めたスキールニルは、残る一匹、地を這う大毒蛇に対する者たちを思う。
「ま、あれらの方が私が出るより強いのは、事実ですから」
人間の作ったものにそんな感想を持つことがあろうとは、なんて感慨もないではないが、より以上に、わくわくしている自分がいる、とスキールニルは自覚している。
「あのイング様とすら並び立てる、ははっ、本当に、本当に人間は面白いですね」
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