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定期テスト

合同練習から帰り、家につくとさすがにクタクタだった。夕食時、僕は、祖母特性ドリンクの顛末を話すと大受けだった。今度からはドリンクは青野に頼もう。ウチではやばすぎる。部屋に戻ると、ベッドに倒れるようにして寝た。いろいろ考えることあったのだけど。気付いたら朝だった。寝坊したので、朝食を食べずに行こうとした。玄関出るところで祖父から厳しい声で”朝食は一日の原動力"言われ、しかたなく食べて出た。遅刻決定だよ。

今日からは、定期テスト前で、これからテストまで10日間部活は休みになる。休み時間、クラスはいつもと違った雰囲気だった。テスト範囲のヤマ当てや、範囲の再確認、もちろん、テスト無関係主義者もいるようだったが。

僕は中学の時は、将来の留学のために、英語やドイツ語など、勉強して自信がある。でも、苦手の数学はどうしよう。青野や脇坂と話すと、青野は生物が得意で、脇坂なら数学が得意だそうだ。で、3人で勉強会をすることになった。場所は、僕のウチのピアノ室。あそこが一番広くて静かだ。(若菜ちゃんに事前に言っておかないと)

何度も勉強会を開いた。脇坂がマジメで厳しい勉強会だった。

僕は、どうも勉強中も他の事を考えてたりして、

脇坂に注意されっぱなしだった。

「上野君、テストで赤点をとったら君は退部になります。僕は君が部にいないのは困ります」脇坂君は容赦ない。でも、その言葉は少しだけ嬉しい。僕は部で役に立ってるのだ


集中出来ないのは、僕がいつも進路の事を考えてしまうからだ。

東京の師匠の処でピアノの勉強を続けないと、音大は無理。そのうち、僕の”コンクールでの二度目の失敗”を思い出してしまう。忘れたいのに、思い出す度、動悸がする。それに僕には、”ピアノを弾く時、脱力が出来ていない”という大きな欠点がある。それで音大に入ったとしても苦労するだろうし、第一、その欠点を克服できないで音大に受かるのだろうか


と、どうどう巡に考え込むので、試験勉強中も脇坂に注意されることになったのだ。

試験の結果、僕は、脇坂に厳しく教えられた数学と得意の英語は、

なんとかなった。生物もまあまあ。

他の教科は、赤点はまぬがれたが。というひどいもんだった。



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