健太の後悔
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健太はヒョウと奥義の開発に没頭している。
マナの事は忘れていた。その危険性も
健太だけのオリジナルの剣術奥義
言うは簡単だが、作り出すは難しい。
時折、実戦の為に森の魔物を相手に武者修行をしている。
滝行もした。
座禅も組んだ。
目隠しでの歩行練習もした。
健太は壁にぶち当たっていた。
「健太殿!奥義とは一朝一夕にホイホイ生まれません。長年の研鑽が大事なのです。基礎をしっかり行い、ゆっくり焦らずやって行きましょう。」
そんな折マナが単身で、
牛帝国を滅ぼしたという話が聞こえて来た。
嬉しいが正直マナの能力に嫉妬していた。
多分健太とマナにはかなりの力の差がある。
頑張ってるマナには悪いがあまり活躍されると、
自分の努力の意味や存在価値が無くなる。
健太は久しぶりに王宮の自室に帰ってきた。
そこには手紙があった。
「健太へ
今までありがとうございます。
貴方と過ごした前世は私の心を癒しました。
穏やかな日々の暮らしをとても感謝しております。
ですが、現世に転生してから貴方と私には明確に
生き方に違いが生じてしまいました。
だからこれからは別々の人生を歩みましょう。
貴方の夢を叶えてください。
遠くから応援致します。」
健太は手紙を読んで立ち尽くした。
マナは前世からの縁で夫婦である。
どんな事があっても、
健太について来てくれると信じていた。
健太は更にマナの荷物が無くなっている事に気が付いた。
健太は王都中を走り回り聞いて回るが、
ピンクの馬車に乗って、
出かけたという情報しか集まらなかった。
健太は変な嫉妬のせいで、
マナに向き合えていなかった自分を恥じた。
もうマナは居ない。追いかけると言っても、
何処にいるのか分からないのだ。
そうだ!女神様!女神様ならわかるかも知れない。
健太は女神様を呼び続ける。
「マナの居場所を教えてください。」
すると女神様からの空輸便が届く。
「親愛なる健太殿
貴方は何をやっているのですか?
私が貴方に求めているのはマナを制御する事です。
それなのに、マナを止められず一人で剣術訓練。
貴方はバカなんですか?マナに人類救済をさせる事を生きがいと思い込ませて、補助するのが貴方の役目です。さっさと虎王国へ向かいなさい。
by怒りと呆れの女神より」
健太は女神様から全然頼りにされてない事にビックリしたが、早速馬車を購入してマナを追いかける。
失ってはいけない妻を説得する為に。
大切なものは失ってはじめて気付くものである。
しかし、健太はこの後、想像を絶する状況になるとはこの時には思いもしなかった。
やばいなぁ!!この小説100話超えるかなぁ?
300話とか連載している人すごいなぁ




